マエケンのメジャー評価急落で能見が浮上?
米メジャーリーグのスカウトは“第2のマー君”探しに躍起になっているが、阪神とのクライマックスシリーズの初戦で、メジャーでは当たり前の中4日登板で、痛恨の一発を浴び“勝負弱さ”を露呈した広島の前田健太(26)の評価が急落。逆に12日に8回無失点の熱投を見せ阪神の球団史上初のファーストステージ突破に貢献した能見篤史(35)の存在がクローズアップされてきた。 米国メディアも度々、「次の田中を日本でスカウトせよ!」という特集を組むなど、ヤンキースの田中将大、マリナーズの岩隈久志、レッドソックスの上原浩治らの活躍で日本の投手マーケットは注目を集めている。実際、今季もレギュラーシーズン中に、レッドソックス、パイレーツ、ブルージェイズ、ツインズ、パドレスなどの数球団はアメリカ本国からスカウトが日本へ飛んできた。彼らがチェックするのは、メジャー移籍の可能性のある選手。つまりメジャー希望を持っていて、近い将来、海外FAを取得する選手や、球団に対して移籍を申し入れ、ポスティング移籍の可能な選手で、注目しているのは、今オフのポスティング移籍が有力視されているマエケンだが、オリックスの金子千壽(30)、阪神の能見もリストアップされていて、ここにきて能見の動向を調べる動きが出てきている。 能見は、今季、勝ち運に恵まれず9勝13敗、防御率、3.99の不振に終わったが、5試合連続2桁三振のセ・リーグ記録を作るなど、ピッチングの内容そのものは悪くない。 某メジャー関係者は能見を評価する理由をこう言う。 「我々がWBCで目をつけていた投手の一人。奪三振率が高く、コントロールが素晴らしい。それとスプリットが武器である点が一番。田中、上原ら、メジャーで通用しているピッチャーの特徴がコントロールとスプリットが武器のピッチャーだ。年齢はメジャーでは関係ない。黒田にしろ何歳だ? クローザーでもいい。間違いなく通用するピッチャー」