【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】12年ぶりの激坂クイトゥ・ネグルを制したのはパブロ・カストリーリョ、オコーナーは総合首位をキープ/第15ステージ
ポイント賞 1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)291 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)182 Pts 3 アロルド・テハダ(コロンビア/アスタナカザクスタン)95 Pts
山岳賞 1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)46 Pts 2 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)46 Pts 3 パブロ・カストリーリョ(スペイン/エキポケルンファルマ)37 Pts
ヤングライダー賞 1 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)in 60h 23' 55'' 2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 00' 07'' 3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 18''
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 180h 41' 51'' 2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 31' 08'' 3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 57' 52''
敢闘賞 15 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)
リタイア 128 ペラヨ・サンチェス(スペイン/モビスター) 5 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)
9月3日(火) 第16ステージ ルアンコ > ラゴス・デ・コバドンガ 181.3 km(山岳) 休息日明けに伝統のコバドンガ山頂バトル 2024年最後のグランツールも、いよいよ最終週に突入した。総合争いは、さらに過熱しそうだ。なにしろマドリード到着までの残り6日間のうち、実に半分の3日間が難関山頂フィニッシュ。しかもこの日、2回目の休息日明けに、いきなり伝統のコバドンガ山頂バトルが待ち受ける! カンタブリア海を望むスタート地を後にして、海抜0m前後を進む序盤70kmのうちに、大急ぎで休みボケを解消すべし。ステージ中盤以降、道は決して、選手たちを甘やかしてはくれない。 最初の難関は、1級山岳ミラドール・デル・フィト(登坂距離7.1km、平均勾配7.9%、最大12%)。360度のパノラマが楽しめる展望台(ミラドール)が自慢のこの山は、慣例では、コバドンガの「直前」に位置することが多い。 ただし今年のプロトンは、そこから別の山へと寄り道する。それが2021年大会で初めて使用された1級山岳コリャダ・リョメーナで、平均勾配は9.3%にも至る難峠だ(全長7.6km、最大14%)。しかも3年前は、この山で加速したベルナルに、すかさずログリッチが反応。そのまま山頂からの34kmの長い長い下りを先行し、全長12.5kmのコバドンガで独走態勢に入り……つまり61kmもの長いアタックを成功させている! もちろん締めくくりは、史上23回目の、21世紀に入ってからは10回目の超級コバドンガフィニッシュ。平均勾配自体は6.9%と厳しくはないものの、中盤に勾配二桁台の激ゾーンが2kmにわたって続く。最大勾配は16%。 むしろコバドンガの魅力は、9%台の難勾配と、遠くまで見えるなだらかなゾーンとが、山道の後半に繰り返し訪れること。これが選手たちにリズムの変化を強い、時に強豪たちの凄まじいにらみ合いを演出する。なにより山頂に湖(ラゴス)を抱くこの山は、しばし厚い霧に包まれる。3週目初日のマイヨ・ロホ争いは、神秘的な雰囲気の中で繰り広げられるのだ。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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