ハリス氏が敗北宣言も「闘いをあきらめるわけではない」トランプ氏には電話で祝意 米大統領選
米大統領選に立候補した民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)は6日夕(日本時間同日朝)、ワシントンにある母校のハワード大で支援者を前に演説し、大統領選での敗北を正式に認めた。 また、すでに勝利宣言している共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)に電話をして勝利への祝意を伝えた。 CNNなど米メディアが報じた。 ハリス氏は、2016年大統領選でトランプ氏に敗れた民主党のヒラリー・クリントン氏が敗北を認めた際の演説で着ていたのと同じ、紫色のスーツだった。共和党の赤と民主党の青というそれぞれのシンボルカラーの中間色を選び、「結束」を演出した。 ハリス氏は「選挙結果については受け入れないといけない」とした上で「この選挙の敗北は認めるが、自由や人々の尊厳を守るための闘いをあきらめるわけではありません」と強調。さらに「闘う時には時間がかかる場合もある。時間がかかるからといって勝利できないということではない」「大切なのは(闘いを)あきらめてはいけないということだ」と、若者も目立つ聴衆に呼びかけた。 トランプ氏に祝意を伝えたとはいえ「選挙に負けた時は結果を受け入れることが、民主主義の原則」とも述べ、前回2020年の大統領選で敗れても「選挙に不正があった」などとして認めなかったトランプ氏へ皮肉ともとれるコメントもあった。その上で、今後進むバイデン政権からトランプ政権への政権移行の作業については「平和的に取り組みたい」と語った。 ハリス氏は、バイデン大統領の不出馬を受けて今年8月の民主党大会で民主党候補に指名された。