定年後は毎週「ゴルフ」に行きたいです。「月8万円」の年金と貯金「2000万円」だけでは足りないでしょうか? 1年でいくら必要ですか?
定年後の生活費は
「65歳で定年を迎えた夫婦」はどのくらいの生活費がかかるでしょうか。総務省が公表している「家計調査報告」によれば、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の1ヶ月の消費支出は約25万円です。内訳は次のとおりです。 ■固定費 まずは住居費のような固定費です。住居費は平均して約1万6000円となります。しかし、持ち家でローンを完済している場合と、賃貸物件に住んでいる場合で住居費は大きく異なります。 住居費1万6000円という金額はローンを完済した上で、修繕にかかる積立金額と考える方が良いかもしれません。賃貸で生活している場合は追加で5万円~7万円ほどかかることが予測されます。 ■変動費 次に食費や光熱費のような変動費です。住居費をのぞく約23万4000円が変動費にあたります。保険料や医療費、教育・教養娯楽にかかる費用も変動費に含まれます。 高齢になると、突然の病気やけがのリスクが高くなります。医療費などは多めにかかる可能性があります。
年金8万円と貯金2000万円では心もとない
定年後に毎週ゴルフに行きたいと思ったら、生活費にプラスして低めに見積もって約125万8000円かかります。ただし、年会費やプレー費はゴルフ場によって大きく変動があります。 またゴルフクラブを新調したり、ボールを頻繁に買い足したりする人はもう少しかかってしまいます。 年金8万円の場合、夫婦で16万円もらえたとしても消費支出25万円だけで赤字となります。2000万円の貯金を切り崩して毎週ゴルフに行けば早々になくなってしまう可能性が高く、副収入がなければ厳しいでしょう。 定年後も働きながらゴルフに行くか、行く回数を少なくする方がよいかもしれません。 出典 総務省 家計調査報告【家計収支編】2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部