年間で200冊担当するブックデザイナーが説く「継続が得意になる一つの方法」
圧倒的な仕事量・質・実績で、業界では知らない人がいないブックデザイナー・井上新八さん。常時40件ほどの案件を抱えながらも、ジョギングや読書、ゲームなど数多くの習慣をこなしています。なぜそんなことが可能なのか。その裏にはとてもシンプルな習慣術がありました。 【図】人間関係のトラブルの原因にもなる「脳タイプ」の診断 ※本稿は『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を一部抜粋・編集したものです。
絶対に続く究極のやり方
続けることは、「仕組み」さえつくってしまえば、あとは勝手に続いていく。継続は仕組みが10割だ。やる気も気合いも根気もいらない。わたしは20年以上試行錯誤してこの方法にたどり着いた。ただ、本当にシンプルでバカみたいなことなので驚かないでほしい。 まず、いちばん大事なことを書く。何かを続けるための究極の方法だ。「絶対になんでも続く」すごい方法。絶対に続くし、しかも超シンプル。「そんなものある?」こう思うでしょ? じつは、ある。嘘だと思うでしょ? 本当にあるのだ。もったいぶっても仕方ないので言う。心して読んでほしい。 それは、「毎日やる!」 これだけ。毎日やれば絶対に続く。これであなたはもう3日坊主卒業だ。おめでとう!! ラクに続けるコツは、週1日やる、週2日やるではない。週7日やる、これなのだ。じつは本稿で読むべきところは、この1行だけ。これが絶対の最強法則。 スパルタに聞こえる? いやいや、決してストイックに考えなくていい。大事なのは「毎日やると決める」こと。決めるだけでいい。 続けることの最大の敵は、「やらない」ことと「やめる」こと。 「週に3回やる」だと、週に4回やらない日ができる。だいたい最初の2、3週間はそのペースで続けられる。でもそのうち「今日休むけど明日はやる」、そして翌日がきて「今日は忙しいから明日にしよう」、そうやって「やる日」「やらない日」がいりまじって、いつのまにか毎日が「やらない日」、たまに「やる日」になってそのうちまったくやらなくなる。 たまに知り合いがブログをはじめるとだいたいこのパターンで終わっていく。このパターンよくわかる。以前の自分がそうだったから。たまにやる、気分が乗ったらやる。それで続くわけがない。人間の意志はそれほど強くない。続くようになるには毎日やることなのだ。 20年くらい前からブログを書いているのだけど、「気が向いたら書く」っていう更新の仕方をしていたら、仕事が忙しくなっていつのまにか更新頻度が減って、年に数回しか書かなくなってしまった。でもある日「毎日書こう」と決めてみたら、毎日更新するようになった。それから8年近く、本当に毎日更新が続いている。 続ける秘訣は「毎日やる」なのだ。これが絶対に続く「すごい」やり方だ。いや、本当。毎日やれば絶対に続くから。「できない日」はやらなくていい。できない日は仕方ない。大切なのは「毎日やる」と決めること。 ラクに続けるには、選択肢を減らすのがいちばん手っ取り早い。まず「やらない」という選択肢をなくしてしまう。「やる」「やらない」をいちいち毎日考えないようにする。そのために「毎日やる」と決めるのだ。これで「やらない」という選択肢がなくなる。それだけで「続ける」ことは格段にラクになる。 実際、「毎日やる」と思ってずっと続けていると、「やらない」という選択肢を自然に考えなくなっていく。そのうち「やる」のがあまりに当たり前になって、そのことすら考えなくなる。多少困難なことも、いつのまにか当たり前のことになっていく。