家を買うときに「情報に踊らされてしまう人」と「自分にあった家を選べる人」の決定的な差とは
近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、「家を買おうと思っていたけど、今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。 そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために『住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では、著者の江口亮介氏のインタビューをお届けする。 ● 「情報に踊らされてしまう人」と「自分にあった家を選べる人」の決定的な差 ――いい家を選べた人の共通点などあるのでしょうか 江口亮介(以下、江口):はい。いい家を選べた人は不動産情報との向き合い方が非常に上手です。 ――どういうことでしょうか 江口:住宅購入に関する情報は世の中に溢れています。ポータルサイトはもちろんのこと、YouTubeや各種メディア、最近では不動産をテーマにした漫画がドラマ化されて大ヒットしました。かつてに比べて不動産情報は何十倍もの量になってます。 情報は多いに越したことはないですが、これだけ情報が多いとその分惑わされる確率も高くなります。 たとえば、家を買おうとしている皆さんは情報を集めている際に、次のような主張を目にしたことがあるのではないでしょうか。 ・家を買うなら中古マンション一択! ・湾岸エリアはリスク! ・不動産バブル到来! 住宅購入は待つべし! これらの情報を見ると不安になると思いますし、結局なにが正解なのかもわからなくなるでしょう。 こういった主張がちょっとやりすぎなのは一度置いておいて、大事なことは「不動産リテラシー」を持つことです。 世の中の不動産情報はそれぞれ断片的なものでしかありません。「中古マンション一択!」と言われているなかでも戸建てで幸せに暮らしている人はたくさんいますし、「湾岸エリアはリスク!」と言われるなかでも、しっかりとそのリスクと理解したうえで対策をしている人はいます。 重要なのは情報を鵜呑みにして不安になるのではなく、情報からメリット、デメリットを理解し、自分の価値観とすり合わせをしていくことです。 そうでないと情報だけ揃えて、結局身動きが取れないという状況に陥ってしまいます。