鎌田の出番はなしも3人退場で大荒れのラツィオvsミランを伊解説陣が徹底分析!「疑いの余地なく誤審」のシーンも… | セリエA
ラツィオに与えられなかったPK
1人目の退場者となったペッレグリーニに続き、後半アディショナルタイムには、アダム・マルシッチとマテオ・ゲンドゥージがそれぞれ一発退場となった。8人で試合を終えたラツィオは、指揮官のマウリツィオ・サッリや選手らが試合後のインタビューを欠席。代わりにクラウディオ・ロティート会長が、これらの判定を不服として苦言を呈したが、『ダゾーン・イタリア』の番組では、元セリエA審判員のルカ・マレッリ氏がディ・ベッロ主審の試合進行に見解を示した。 まずは12分に、ラツィオFWタティ・カステジャーノスがミランGKマイク・メニャンに倒されたものの、PKが与えられなかったシーンを解説した。 「これは比較的簡単だ。ミラン守備陣がミスを犯して、メニャンが転がったボールのクリアに出たが、その後、カステジャーノスに接触した。GKは、まずボールを触っていて、その後にFWと接触しているので、当然PKはない。それにメニャンは濡れた芝生で滑っていて、止まることは不可能だった。これは通常の接触だ」 そんな元主審の見解に、ラツィオOBのマルコリン氏が「カステジャーノスは、メニャンをかわしてボールを拾いに行こうとしていたはずだ」と反論。するとマレッリ氏が続けた。 「流れを見て欲しい。ボールはカステジャーノスが走る方向とは全く別方向へ転がっている。確かにボールの方を向こうとしたかもしれないが、今回の場合、メニャンに接触を回避することはできなかった。GKがボールを処理した後にFWに当たっただけで、PKにはならない」
試合の分岐点…ペッレグリーニの退場
続いて元主審は、57分のペッレグリーニの退場シーンを分析。直前にイスマエル・ベナセルのファウルを見逃した問題点を指摘する一方、ラツィオDFのプレー自体は、警告に値するものであると主張した。 「このシーンは一連の流れを見る必要がある。ベナセルの左腕とカステジャーノスが接触した瞬間、ディ・ベッロはすでに背中を向けてボールの行方を追っていた。さらに副審はオフサイドラインに注目していた。この場合、第4審が介入するべきだった。彼がこうしたシーンを見ていなければならない。この時点でカステジャーノスの顔面へのファウルにより試合を中断するのが正しい判断だった」 「ボールがピッチ外に出るように体でブロックしていたペッレグリーニに対し、プリシッチはクリーンだった。ペッレグリーニはユニフォームをつかんでいて、主審は2枚目の警告を出さざるを得ない。つまり2枚目で退場となる。ベナセルのシーンに関しては、レッドカードに値するものではないのでVARは適用されない。単純にラツィオに対するファウルでリスタートとなるはずが、審判団の怠慢があった」
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