男子日本代表、パリ五輪は米国、アルゼンチン、ドイツと同組に 石川祐希「厳しい戦いになる」/バレー
パリ五輪のバレーボール男子1次リーグ組み合わせ抽選が26日(日本時間27日未明)、ポーランドのウッジで行われ、世界ランキング2位の日本は2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルで同5位の米国、21年東京五輪銅メダルで同8位のアルゼンチン、同11位のドイツとC組に入った。試合順や時間は今後決まる。52年ぶりのメダル獲得を狙う日本にとって、楽観はできない組み合わせで、主将の石川祐希(28)=ペルージャ=は「厳しい戦いになる」と気を引き締めた。 6月24日付世界ランキングで2位となった日本は、開催国で東京五輪金メダルのフランス、世界1位のポーランドとともにシードされ、残る9カ国が世界ランキング順に振り分けられた。1次リーグの対戦相手は米国、アルゼンチン、ドイツ。いずれも難敵だ。 「決して簡単なグループではない。どのチームも力を持っているので、気は抜けない。(決勝トーナメント進出は)厳しい戦いになると思う」 主将の石川が警戒心を強めた。フィリップ・ブラン監督も「最悪な相手とも、簡単な相手だとも思っていない」と受け止めた。 五輪で3度の金メダルに輝いた米国には今月23日のネーションズリーグ(VNL)1次リーグでストレート勝ち。国際バレーボール連盟の主催大会では1994年以来の勝利で、連敗を24で止めた。ただ、主砲のマシュー・アンダーソンやエースのトリー・デファルコが欠場。今回のVNLは1次リーグ5勝7敗で敗退したが、若手のテストを兼ねた控え主体のチームで臨んだ結果で、世界ランク5位も実力を反映しているとはいえない。 日本はアルゼンチンに東京五輪後のVNLで3連勝中だが、東京五輪銅メダルの強敵。MBアグスティン・ロセルは今季VNL1次リーグでベストブロッカーに輝いた〝世界の壁〟だ。 世界ランク11位のドイツも侮れない。日本が6連勝中だが、6月5日のVNL1次リーグ・福岡大会では主砲のギョルギ・グロゼルを欠く相手に3-2の辛勝だった。昨年のパリ五輪予選はグロゼルの大活躍でブラジル、イタリアに勝って全勝で突破している。石川は「非常に力のあるチーム」と警戒する。 1次リーグは総当たりで戦い、各組2位までと3位のうち上位2チームの計8チームが準々決勝に進む。1次リーグの結果を順位付けし、準々決勝は1位対8位、2位対7位…という組み合わせになる。
日本の目標は1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりのメダル。ブラン監督は準々決勝の組み合わせも考慮し、「アルゼンチンとドイツに勝つことが重要になるだろう。米国にも勝つことができればと思っている」と1次リーグの3連勝を狙う。石川は「そこ(メダル)だけを見て練習していく。毎試合全力でベストパフォーマンスを出せるように戦いたい」と誓いを立てた。