「スーパーフード」で人気の抹茶 アメリカ大統領選挙で生産地が気をもむ“関税”の行方
メ~テレ(名古屋テレビ)
アメリカ大統領選挙でトランプ氏が早くも勝利宣言を行いました。アメリカで人気の抹茶を輸出する愛知県西尾市の会社に話を聞きました。 大正時代から抹茶を作ってきた、愛知県西尾市の「葵製茶」。 円安の傾向が続く中、工場見学には、海外から多くの観光客が訪れているといいます。 「いま非常に円安の状況があるので、インバウンドで日本に来る方も多いかと思います。工場の見学に来ていただいたり、抹茶について問い合わせがくることも多い状況。為替に関して、いま僕たちにとっては、追い風かなと思っています」(葵製茶 企画営業部 榊原慶成さん) 大統領が代わり、為替はどのような動きを見せるのか。 そして、もうひとつ気になるのが「関税政策」の行方です。 「関税によって、抹茶フレーバーがアメリカでいらなくなることが一番危惧しているところなので、そこが一番怖いところではあります」(榊原さん)
「関税によって抹茶文化が途絶えることが怖い」
「葵製茶」は、子会社を通じて抹茶をアメリカに輸出。 「スーパーフード」として、売れ行きが好調だといいます。 「抹茶をお菓子やプロテインにしたり、サプリメントにしたりして使っている方もいらっしゃいます。コロナ禍で直接日本に来ることができなかった方が、現地で抹茶フレーバーのお菓子を作ろうだとか、抹茶味の何かを作ろうというところで、原料も非常に出荷量が増えている状況です」(榊原さん) 大統領が代わり、輸入品の関税が引き上げられると販売に影響が出る恐れがあるため、今後の政策を注意深く見守っています。 「トランプ氏であれば、さらに輸入関税をかけるというニュースを聞くが、関税に伴って僕らが何か動くことはないが、関税によって抹茶文化が途絶えることが怖いので、引き続き販促を行っていくことになってくるかと思います」(榊原さん)