【今月見るべき新作映画】ライアン・ゴズリングの最新作は、残暑を忘れる痛快アクションラブコメ!
発見、感動、思索……知的好奇心を刺激する、映画好きな大人のための今月の新作を厳選! 【画像】今月見るべき新作映画3選
ライアン・ゴズリングが体を張ってアクションとラブコメに全力投球!『フォールガイ』
昨年は映画『バービー』で切ないケンのバラードを熱唱し、その世界観を盛り立てた芸達者な人気者ライアン・ゴズリング。今作で彼が演じるのは凄腕のスタントマン、コルト・シーバース。もともとは1981年から1986年にかけてアメリカで放映されたTVシリーズ『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』の主役を、ブラッド・ピットらのスタントマンから映画監督に転じ、『ジョン・ウィック』シリーズ等のヒット作を連発するデヴィッド・リーチがスクリーンに蘇らせた。 本作のシーバースは、人気アクションスター、トム・ライダーの腕利きスタントマンとして欠かせない存在だったが、撮影中に大怪我を負い、業界から姿を消していた。そんな彼のもとにプロデューサーから復帰要請の声がかかる。しぶるシーバースだったが、ともに撮影の裏方として働いていた元カノ、ジョディの監督デビュー作となるSFアクション映画と聞いて、ロケ地シドニーに飛ぶ。ところがジョディの方は、失敗できないデビュー作の撮影中に苦い恋の記憶など思い出したくもない風情。実はプロデューサーの思惑は他にあり、シーバースは思わぬ陰謀に巻き込まれてゆく。
ジョディを演じるのはエミリー・ブラント。『オッペンハイマー』のアカデミー助演女優賞ノミネートも記憶に新しいが、久々に軽やかなラブコメ演技を披露している。トム・ライダー役には、『ブレット・トレイン』でもリーチ監督と組み、次期ジェームズ・ボンドの呼び声も高いアーロン・テイラー=ジョンソン。
スタントマンの超絶技と豪快アクションの連続、嵐のような怒涛の展開に、焼け木杭に火がつくか!?のロマンスと、盛りだくさんの127分。耳に心地良いライアン・ゴズリングの一人語りに重なるKISSの「I Was Made For Lovin’ You」からはじまり、テイラー・スウィフトの「All Too Well」、ボン・ジョヴィの「You Give Love a Bad Name」等のサントラもグッド・アシスト。エンドクレジットまでもれなく楽しめる、スタントと映画への愛の讃歌『フォールガイ』は、残暑を忘れるにはもってこいの痛快エンターテインメントだ。 『フォールガイ』 8月16日(金)より全国ロードショー BY REIKO KUBO