してはいけない場所で爪とぎをしてしまう… 成猫によくある5つの困りごとの対策を聞きました!
手のかかる子猫から成猫へと成長しても、困りごとが次々に出てきてしまう……。そんなふうに頭を抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、成猫によくある困りごとの対策について、獣医師の村田香織先生にお話を聞きました。 【写真】お気にいりのおもちゃをカミカミするミヌエット ぎゅっとする前足がかわいい
困りごと1:してはいけない場所での爪とぎ
ソファなど、愛猫が「してはいけない場所」で爪とぎをしてしまう場合は、爪とぎをしがちな場所やその近くに、猫の気に入る爪とぎ器を置きましょう。ダンボール製や麻縄製が好まれるようです。 なお、爪とぎはストレッチやマーキング行動でもあるので、十分な大きさと安定性のあるものを複数、猫がよく寝る場所やドア付近などに置くと効果的です。
困りごと2:ものを落とす・壊すなど
ものを落としたり壊したりするのは、刺激が足りずに自分で楽しみを見つけているのでしょう。また、ものを落とすことで人の注目を集められると、経験から学習している可能性も。適切な遊びの時間をしっかり与えたうえで、落とされて困るものなどは、猫の届かない場所に置いて環境を整備しましょう。
困りごと3:遊びやフードのおねだり
室内飼育の猫の場合、刺激が足りずに執拗なおねだりをすることがあります。こうした執着を解消するには、日常生活に刺激を取り入れることが大切です。 たとえば、食事のときは食器で与えるのではなく、フードを投げて追いかけさせたり、隠して探させたりして狩猟本能を刺激し、エネルギーを発散させてあげましょう。
困りごと4:脱走しようとする
屋外での刺激や楽しみを知った猫の場合、隙を見ては外へ出ようとするので徹底的な管理が必要です。屋外へ通じる窓やドアには柵を設けて、ドアを開けるときはおやつなどで猫の気を引いてから開けるなど、細心の注意を払いましょう。
困りごと5:ひとりになると鳴く
飼い主さんがいないときに強い不安を感じることを「分離不安」といい、留守番中に大きな声で鳴き続けるなどの異常行動をとるようになります。このような不安を和らげるには、外出前におもちゃなどで遊び疲れさせ、そのうえで、フードを入れた知育玩具を与えるなどして出かけるとよいでしょう。