キスマイ藤ヶ谷太輔&奈緒、人生の転機となった選択 日頃のマインドセットとは【「傲慢と善良」インタビュー後編】
【モデルプレス=2024/09/27】映画『傲慢と善良』(9月27日公開)でW主演を務めるKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔(ふじがや・たいすけ/37)と女優の奈緒(なお/29)にインタビュー。後編では人生の転機となった選択や、日頃のマインドセットについて語ってもらった。 【写真】キスマイ藤ヶ谷太輔&奈緒、手繋ぎ密着ショット ◆映画「傲慢と善良」 原作は辻村深月氏による同名小説。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれた本作は、多くの共感を呼び、発行部数100万部突破の2023年最も売れた小説となった。主人公の架(藤ヶ谷)と真実(奈緒)はマッチングアプリで出会い婚約するも、直後に真実が突然失踪。彼女を探すうちに知りたくなかった過去と嘘が明かされていく。“一生に一度の選択”を描いた感動の恋愛ミステリーで、映画版ではオリジナル展開も待ち受けている。 ◆藤ヶ谷太輔&奈緒、人生の転機となった選択 ― 本作では、人生の大切な時に訪れる選択が描かれていますが、実際にこれまでの人生の中で転機となった選択はありますか? 藤ヶ谷:自分の中でびっくりしたのは、『A-Studio+』(TBS系)のMCです。MCを今までやったことがなかったので、お話をいただいた時に、やった!ついに夢が叶った!っていうよりは、プラスの意味で、僕の何を見ていてくれたんだろう?って。お芝居をやりたいとか、歌をやりたいっていう中で、MCは1回もよぎったことがなかったので、事務所の誰かが蹴った仕事なのかな?と思っていました。もう締め切りだから、暇そうな俺かな?みたいな(笑)。色々お話を聞いたら、ゲストで出演した回の返しの言葉、スピード、(笑福亭)鶴瓶さんとの相性、そういうのを見てくださったそうです。僕はミュージカルの宣伝で出させていただいたんですけど、「ここで爪痕残すぞ!」とかではなく、ただ宣伝をしていたナチュラルさが良かったみたいです。結局、自然に勝るものはないんだなって。驚きましたけど、その選択はして良かったです。出会いがすごく広がったと思います。 奈緒:私は今の事務所に入ったことです。今のマネージャーさんに「やってほしい!」って自分でお願いして、そこからすごく自由になりました。あまり型にはめずに、その時に何をやりたいか、全ての選択を自由にさせてくれるパートナーだったので、自分の中ではすごく大きい選択だったなって。それがなかったら、今の自分は絶対いないと思います。 ― お二人とも良い選択をしてきたんですね。 藤ヶ谷:悪い選択でいうと、僕は自分のラジオで“やっぱ違ったな”っていう現象を“やぱちが現象”って言っているんです。 奈緒:そのまんまだ(笑)。 藤ヶ谷:例えば、夜にテレビを観ていて、お寿司の映像が流れた時に「お寿司良いな。明日絶対食べよう」って決めて寝る。翌朝起きた時も、お寿司が食べたくて調べたら定休日。迎え時間とか計算して準備していたのにお寿司屋が閉まっている。でも着替えているし、外行きたい。時間もないけど、ここでご飯食べとかないと現場に行ったらもう稽古始まっちゃうっていう時に、じゃあ中華食べようってなって1口食べたら、やっぱ全然違うなっていうか(笑)。 奈緒:お寿司の口になっているんですね(笑)。 藤ヶ谷:中華に罪はないけど、全然違う。むしろスーパーとかでお寿司買った方が良かったぐらい。柔軟に行けないかなって思っています(笑)。 奈緒:“やぱちが現象”募集してもらいましょう! 藤ヶ谷:ラジオで募集したことがあって、くだらないから来ないオチを想像していたけど、沢山来ました。それこそ恋愛とか。でもそれはちょっと重すぎて僕はタッチできない。僕はご飯レベルでやっているから(笑)。結婚してみて、やっぱ違った…とか。 奈緒:“やぱちが現象”にも大小があるんですね(笑)。 ― 奈緒さんも“やぱちが現象”はありますか? 奈緒:私が聞かれると思わなかった(笑)! 藤ヶ谷:(笑)。なさそう。洋服とかもちゃんと買いに行きそう。 奈緒:でも、旅行先で服を選ぶ時ってすごくテンションが上がっているし、 いつもと違う自分なので、着たことない色の派手で露出多めな服とか買っちゃうんです。周りの海外の方が薄着だったりするから、それに気持ちが持ってかれて「意外と着られるかも」と思って。でも、家の鏡で見たら「やっぱ違うなぁ?」ってなります(笑)。 藤ヶ谷:あるある!海外だとより膨らむよね。大きい帽子とかね。旅行中は良いんだけど、帰りパッケージに入らない…って(笑)。 奈緒:型崩れるし、入らない(笑)。 ◆藤ヶ谷太輔&奈緒のマインドセット ― 誰しも傲慢と善良な部分を持っていると思うのですが、完璧ではない自分を受け入れるために、日頃考えていることや、マインドセットがあれば教えて下さい。 藤ヶ谷:人と比べないっていうのはあるかな。隣の芝生はどうしても青く見えるっていうのは、それを思っていれば楽です。僕は、20代より今の30代の方が楽しいし、生きやすいです。 ― 何がきっかけに考え方が変わったのでしょうか? 藤ヶ谷:僕は本を読むのがすごく遅くて、27歳頃からしっかり読み出したんです。子どもの頃は「名探偵コナン」とか読んでいても、面白かったんですけど、犯人の顔写真が出た時に「この人いたかな?」ってなって1回戻る。 奈緒:「この人か!」ってならないんですね。 藤ヶ谷:純粋過ぎたのか、ちょっと影があったり、顔が黒く塗りつぶされていたりすると、「犯人だ!」と思って(笑)。そしたら、意外と優しい掃除のおじさんとかが犯人で、みんなそこで「おお!」ってなるんだけど、僕は「最初の人か」ってちょっと遅い。そういうのもあって、読むのはダメなんだなって決めつけていたんです。お話をいただいた小説とかは仕事のために読んでいたんですけど、自分から自己啓発本を読み始めてからは、その本の通りにしようというよりは、アンテナが広がった感じがします。40代はどうなっているか分からないですけど、こうしようとも決めてないし、今はこうって感じですかね。 奈緒:私は普段から前向きでいるためにできることを探します。最近は家に帰って、自分が今日やったことを紙に箇条書きで書いています。忙しくて最近何もできてないって思った時にやるんですけど、例えば水曜日に友達と行くご飯予約した、とか意外と何か合間にやっていて、時間を上手く使えているかもって。この間も書いたなっていうできなかったことは、こういう時に私はいっぱいいっぱいになっているんだとか可視化できて、じゃあ、そういう時はそんな自分を受け入れようって自分を責めなくなるんです。自分ができていることを可視化すると、意外と褒めてあげられます。 ― ありがとうございました。 (modelpress編集部) ◆藤ヶ谷太輔(ふじがや・たいすけ)プロフィール 1987年6月25日生まれ。神奈川県出身。2011年8月にKis-My-Ft2としてデビュー。近年の主な出演作は、奈緒と共演した『やめるときも、すこやかなるときも』(日本テレビ/2020)、『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系/2023)、映画『そして僕は途方に暮れる』(2023年)など。 ◆奈緒(なお)プロフィール 1995年2月10日生まれ。福岡県出身。2013年に『めんたいぴりり』(テレビ西日本)で女優デビュー。近年は『ファーストペンギン!』(NTV/2022)『あなたがしてくれなくても』(CX/2023)、『春になったら』( カンテレ・フジテレビ系/2024)、映画『先生の白い嘘』(2024年)などに出演。TBS10月期主演ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』が控える。 <藤ヶ谷太輔> ヘアメイク:大島智恵美 スタイリスト:横田勝広(YKP) <奈緒> ヘアメイク:masaki スタイリスト:岡本純子 【Not Sponsored 記事】
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