【MLB】ヤンキースはFAの強打者フアン・ソトとの再契約が最優先 スタインブレナー・オーナーが明言
日に日にヒートアップするフアン・ソトの獲得競争だが、再契約を狙うヤンキースもどうやら譲る気はないようだ。現地時間11月21日の会見で、ヤンキースのオーナーを務めるハル・スタインブレナー氏は、「(ソトとの再契約が)最優先事項だ」とコメント。メッツ、ドジャースなど豊富な資金力を持つ球団が獲得を目指している中で、一歩も引かない構えを示した。 ヤンキースは日本時間19日、スタインブレナー氏を中心に球団社長やGM、さらにアーロン・ブーン監督など球団運営の中心メンバーを揃え、カリフォルニア州でソト陣営と面会。ライバル球団と同様に具体的な契約オファーの提示はしていないとみられているものの、スタインブレナー氏は「とても正直に会話ができ、良い会談だった」と一定の手応えを得た様子を見せた。一方で再契約を結ぶ自信について聞かれると、「それについてはわからない、候補の中にはいるだろうとしか言えない。」としており、今後さらに競争が激化することも間違いなさそうだ。 また、スタインブレナー氏は今回の会談の中で球団の選手育成プランについてソトから質問があったことを明かしており、今回の争奪戦では年俸だけでなく各球団の長期的な戦略も問われることとなりそうだ。ヤンキースは「MLBパイプライン」によるファームシステムランキング(8月時点)で30球団中18位と、ドジャース(5位)、メッツ(13位)などのライバル球団から後れを取っており、この面でも不利になるかもしれない。 それでもスタインブレナー氏は「我々には、我々が獲得を狙うどの選手とも契約できるだけの能力がある」と強気の姿勢を崩していない。日本時間22日に発表されたMVP投票で3位の得票を受ける活躍を見せ、満票でMVP受賞のアーロン・ジャッジとともにチームをワールドシリーズまで牽引した主砲が流出となれば、「どこの球団に行こうと痛手になる」ことはスタインブレナー氏のコメント通りだろう。グレイバー・トーレスやクレイ・ホームズなど主力選手複数人がFAを迎え、難しい舵取りを迫られているヤンキースだが、まずはソトとの再契約で中軸を固めるという方針にブレはないようだ。