壊れたナイキ靴で負傷したNBAドラフト候補ウィリアムソンの“今後”を巡り全米で大論争
NCAAの名門、デューク大のエース、ザイオン・ウィリアムソン(18)が試合中にナイキ製シューズの裏が剥がれたことにより右膝を捻挫して退場した問題の余波が止まらない。ウィリアムソンは6月のNBAドラフトで全体の1位指名が予想される超スーパースター候補だが、残り試合に出場すべきか、否かの論争が全米で巻き起こっている。 ESPNにデューク大のマイク・シャシェフスキー監督が明らかにしたところによると、捻挫の程度は、グレード1の軽いもの。 「軽い捻挫で安定した状態。非常にいい状態で楽観視している。次の24時間、48時間と進むにつれて、より回復していくだろうが、急ぐ必要はない。彼が完全に100パーセントであることを確認したい」と、シャシェフスキー監督は見通しを語った。 デューク大は、NCAAトーナメントまでレギュラーシーズンの5 試合を残しているが、NBAのスター達は次々と未来のNBAスターに「残り試合に無理することはない!」とのメッセージを送った。 1年530万ドル(約5億8000万円)という破格の金額でゴールデンステート・ウォリアーズに移籍したデマーカス・カズンズは、試合前にESPNのインタビューに答え「私が今知っている限り大学のバスケットボール界とNCAAは強気だ。彼への忠告としては“あなたとあなたの家族のために最善を尽くしなさい”ということ」と、暗に興行優先のNCAAのあり方を批判し、残り試合の欠場を訴えた。 「明らかに大学は、彼にとって何の役にも立たない 。あなたはもう才能を証明した。次のレベルの準備をしなさい。それが私の意見。最終目標に到達するためには、非常に多くのリスクが伴う」 もし残り試合にプレーすることで右膝の故障が悪化すれば、NBAドラフトでの指名が見送られる可能性さえなくはない。ならば、無理をせず、6月のNBAドラフトに備えよ、という主張だ。 デンバー・ナゲッツのアイザイア・トーマスもツイッターで同じような意見を述べた。 「特定の高校生は1年間大学に進学してからプロに転向するのではなく、NBAにジャンプできるはずだ。あなたがプロになるための合法的なチャンスを得たのならば、もうこれ以上、大学に尽くすことはいらない。1人の怪我が誰かのキャリアを変えることもできるのだ。我々は、ビッグボーイリーグであなたを迎えるための準備ができている」 アトランタ・ホークスの大型新人のトレイ・ヤングも、このトーマスの意見にリツイートした。 「ウィリアムソンはシーズンの残りの間を“冷やす”べきだ」