壊れたナイキ靴で負傷したNBAドラフト候補ウィリアムソンの“今後”を巡り全米で大論争
CNNは、「故障したウィリアムソンはNCAAでのプレーをストップすべきか」との見出しを取って、この問題を考察している。 「多くのエリート大学のアスリートは奨学金を受けて、大学の授業に出席する一方、競技に出場する際の給与は受け取っていない。プロスポーツで得る報酬は多額のため、大学フットボール選手の何人かは来るべきNFLドラフトを前に状態を維持するためボウルゲームを欠場している」と、アメリカンフットボールにおける事情を例に出した。 「大学バスケットボールでも、それが始まる可能性はあるのか」と問題提起。その上で殿堂入りしているスコッティ・ピッペン氏と、トレイシー・マグレディ氏が、1月の段階で「ウィリアムソンは、もう大学でのプレーを止めてNBAドラフトを待つべき」との意見を語っていたことを紹介した。 「キャリアを本当に傷つけるかもしれない大きな故障のリスクがあると感じるならばプレーは止めるべき」(ピッペン氏)、「少なくともドラフト3位以内の可能性があるのであれば、ここ(大学)から出ていいだろう」(マグレディ氏) “レジェンド”たちは、今回のウィリアムソンの驚きのアクシデントを予期していたかのようにプレー続行に反対だったのである。 ただ、その一方で「HNHHテレビ」に出演したNBA“レジェンド”チャールズ・バークレー氏は、こんな反論を口にしている。 まずは、壊れたシューズの問題については、「私は、ナイキについて話をしようとしている人々を嫌う。とてもおかしなことが起きたのだ。シーズンを通して同じシューズを履くことは賢い考えではない。私は毎週、履き替えていたし、マイケルジョーダンは毎試合新しいシューズを履いていたのだ」と、ウィリアムソンが古いシューズを使用していたことを批判。 その上で 「すべての人がお金に関心を持つようになったのはいつからだ。テレビで“もうプレーを止めろ”なんて言われるピエロになったのはいつからだ」と、NBAに備えて残り試合を止めよ、という主張に反論した。 果たしてウィリアムソンは、どんな選択をするのか。壊れたナイキのシューズ問題は意外な方向に展開してきた。