【ボートレース】石本裕武「前期は勉強だと思って毎節エンジンを割りました」調整力アップで10か月ぶり優出~芦屋ルーキーシリーズ
◆ルーキーシリーズ第20戦(27日・ボートレース芦屋・5日目) 石本 裕武(24)=大阪(最終日12R優勝戦に出走) 堂々たる走りで優出一番乗りを決めた。準優勝戦10Rはインからコンマ03のスタートを踏み込んで余裕の先まいを放つと、右隣にいた節イチ級のパワーを誇る藤原碧生にも何もさせない完璧な逃げ。初Vを飾った1月の住之江以来の優出に「うれしいです」とほおを緩めた。 初Vまではまさに順風満帆。2期前にはA1昇格も現実的になっていたが、期末に同じく地元の住之江で「勝率に余裕も持ちたかったし、勝ちたい気持ちが強くなりすぎてしまっていました」と2本目のフライング。これでA1昇格を逃した上、前期は始まる前から出走回数の面でA1は絶望的な状況だったが、そんな状況もプラスに変えた。「前期は勉強だと思って毎節のようにエンジンを割りました」と整備、調整力を付けることに注力。今節の相棒の42号機は目立つようなエンジンではないが、身につけた調整力でトップ級と張り合えるところまで仕上げている。 現役大学生でもあり「卒業まであと1単位なんですけど、なかなか難しい」と頭をかく。それでも「G2(三国モーターボート大賞、びわこ秩父宮妃記念杯)を走らせてもらってすごく勉強になったので、G1だともっと勉強になることがあると思う。早く走りたいですね」と学びに対する欲求がとどまることはない。水面でもピットでも常に何かを学ぶ日々を過ごす。 仕切り直しとも言える今期、飛躍を目指す上でルーキーシリーズでの優出は最低限。2度目の優勝で弾みを付ける。
報知新聞社