【モデル前田エマの韓国】ソウルのおすすめカフェ3選
韓国のドラマ、映画、そしてBTSの音楽を聴き始めたことがきっかけで韓国・ソウルに半年間語学留学をしたモデルの前田エマさんに、ソウルで暮らすことで気がついた韓国の「今」についてお伺いしました。今回は、韓国の食文化に触れて感じたこと、前田さんおすすめのカフェ3つを紹介します。 【写真】モデル前田エマおすすめの韓国最旬スポット
■韓国では「ごはん食べた?」が挨拶がわり ――韓国はレストランやカフェも活気にあふれているイメージです。韓国の食文化に触れて気づいたことはありますか。 前田さん:日本との違いは、一人で食事をする習慣があまりないことですね。「밥 먹었어?(パン モゴッソ?)」=「ごはん食べた?」という言葉が挨拶に使われるように、食事は人とのコミュニケーションのひとつ。家庭でも会社でも、韓国では基本的にみんなで一緒に食事をします。 あと、食事をシェアする文化は日本以上に色濃いですよね。ドラマなどで描かれているように、自分のおかずを他人にあげたり、他人に多く取り分けてあげたりっていうのは、本当です。 友達の実家に遊びにいったときも、さまざまな種類のキムチを「持って帰りなさい!」といただいたのですが、韓国ではキムチはあげたり、もらったりするもののようです。その子の家では1年に一度、大量にキムチを漬ける日があって、誘われました。そういえば、家の近所のおばさんにもキムチを何度かいただいたことがありました。 食事を通じたご近所づきあいや親戚、友人づきあいが濃厚だと感じる一方で、一人で食べられるレストランもすごく増えているそう。そこには日本のドラマ『孤独のグルメ』の流行も影響していると耳にしたことがあります。韓国には大勢で食事をする慣習はあるけれど、「たまには一人で食べたい」と感じている人も多いのかもしれません。 ■人と人の距離が近いからこそのシェア文化 ――韓国といえば、最近はカフェの数が多いことでも知られています。コンビニの2倍以上のカフェがあるのだとか。なぜこんなにカフェへの需要があるのでしょう。 前田さん:韓国の方々は食事をするのと、コーヒーを飲むことがセットになっているように感じました。食後にアイスアメリカーノを、大袈裟に言えば必ずと言っていいほど飲みます。アメリカーノは、コーヒーを水で薄めたもので、暑い日はもちろん、雪が降っている寒い日も、アメリカーノを片手に歩いているんです。会社ではみんなで一緒にランチをした後、上司がコーヒーを奢る習慣があったり、コーヒー文化が根づいているんでしょうね。 カフェは老舗がたくさんあるというより、新しい店がオープンするサイクルがとにかく早い。半年ほどで閉店して、またその後に新しいカフェができる、というパターンが多いように感じます。インテリアが洗練されている人気のお店は、みなさんスマホで写真をたくさん撮っています。 これは韓国ならではの光景かもしれませんが、とにかくすごい枚数の写真を撮ります(笑)。いちいち何でも写真を撮るんです。なぜこんなに写真を撮るのか考えてみたことがあって。撮った写真をSNSにアップして、インスタグラマーのようになりたいのかな?と思っていたんですが、もちろんそういう人もいますけれど、先ほどお話した食事のシェア文化と同じように「シェア」したい、という気持ちが根底にあるのかなと感じました。 日本人と比べて、人と人との距離感がすごく近いんです。朝から夜まで友人や恋人同士でも日本人とは比べものにならないくらいずっと連絡をとっています。「今何している?』「何食べてる?」みたいに。私は他人のインスタグラムをあまり見ないのでわからないのですが、もしかしたらストーリーなども頻繁にアップして「シェア」しているのかもしれません。 そういう文化があるからか、韓国の友人たちは話題の店に詳しく、最新情報をキャッチするのがとても早いんです。さまざまなお店に足を運びましたが、その中でもとくに心を奪われた、居心地がよいお気に入りのカフェを紹介します。