「社会貢献活動の支出額が多い」100社ランキング 5位はNTTドコモ、4位はKDDi、ではトップ3は?
■2位以下のランキングの顔ぶれは? 2位は日本電信電話の85.2億円。国内グループの連結ベースで社会貢献活動に参加した社員の活動費も含んでいる。 総務省主催のインターネットの安心・安全な利用に向けた啓発活動「e-ネットキャラバン」に全国の自社グループ各社より社員の登録を行い、講師を派遣するなど本業に関する取り組みは幅広い。 それ以外も自社グループ各社で、全国各地の事業所等近隣地域の環境美化・環境保護を目的に地域清掃活動を実施する環境クリーン作戦を展開。野球、サッカー、ラグビーなどのスポーツイベントへの寄付・協賛や社員ボランティア派遣なども行っている。
3位は三菱UFJフィナンシャル・グループの83億円。本業を生かして学生向けに「金融経済教育」として、「金融」や「経済」の仕組みを学ぶ機会を提供。日本ユネスコ協会連盟と共同で「MUFG・ユネスコ協会東日本大震災復興育英基金」を創設し中長期的な復興支援に取り組んでいる。ほかに教育格差問題に取り組む認定NPO法人への寄付など幅広く活動している。 以下、4位KDDI69.2億円、5位NTTドコモ68.2億円、6位JT67.6億円、7位サントリーホールディングス66.3億円、8位ソフトバンク65.0億円と続く。
支出が10億円以上なのは74位のアース製薬(10.1億円)まで。上位100社の合計は2216億円で社会貢献活動に多くの金額が使われている。 さらに、2020年度から2022年度までの3年間の数字が取れる817社の各年度の合計金額を集計すると、2739億円(2020年度)、2572億円(2021年度)、2738億円(2022年度)だった。 ■東日本大震災復興支援の実施は減少傾向 最後に毎年ご紹介している「(企業の)東日本大震災復興支援の取り組み」を見ていこう。2023年6月末時点で復興支援を「行っている」は32.1%(404社)、「行っていない」が65.5%(825社)だった。