ホンダ「アコード・ユーロR」登場! タイプRほどじゃないけど、実用性も走りも極めた253.3万円のスポーツグレード【今日は何の日?6月1日】
●ユーロRは、マイルドな大人向け
タイプRは、サーキット志向の究極のスポーツモデルとして1992年に「NSX」、1997年に「インテグラ」と「シビック」に設定され、アコードも1998年に欧州で発売されたが、日本には投入されなかった。 一方のユーロRは、本格的なスポーツ性能を実現していながら、セダンとしての実用性や快適性も備えた大人向けのタイプRのようなモデルであり、走行フィーリングもよりマイルドに仕上げられている。とはいえ、ユーロRのエンジンはチューンナップされ、タイプRの212psを上回る220psを発生していた。 タイプRとしなかった理由は、そもそもユーロRは欧州高性能セダンに負けないセダンとして開発されたスポーツモデルであり、日本で浸透したタイプRのブランドと混同しない、あるいは損なわないために、差別化したのだ。 ・・・・・・・・・ 実用性を重視し少しばかりマイルドに仕上げられたユーロRは、究極の走りを目指すタイプRに対して中途半端な立ち位置になったのかもしれない。新しいスポーツセダンを提案したユーロRだったが、タイプRのインパクトが強烈なためだろう、市場では十分浸透しなかった。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純