犬にも右利き・左利きが!? 犬の体のつくりにまつわる雑学
みなさんは、犬にも利き手があるのをご存じでしたか? ふだん一緒に暮らしていても、犬の体のつくりや仕組みについて知らないことは多いもの。今回は、犬の体のつくりにまつわる雑学について、ヤマザキ動物看護大学准教授の福山貴昭先生に伺いました。 【写真】前足をクロスする柴犬
犬にも「右利き」と「左利き」がいる
人のように、犬にも右利きと左利きがいます。愛犬の利き手の導き方は、使う頻度。知育おもちゃで遊んでいるときや、「ケージから出して」と前足で柵をカリカリしているときなどによく使っているほうの前足が、その犬の利き手になります。愛犬がどっち利きなのか、ぜひチェックしてみてください。
犬は鎖骨がないため「前足を上手に使えない」
人が手を器用に使ったり、腕をぐるぐる回したりできるのは鎖骨があるおかげです。四足歩行の動物の多くは鎖骨が退化しており、犬もそれに含まれるため前足を上手に使うことができません。なお、猫も鎖骨が退化していますが、犬と違い前足を器用に使うことができます。
犬は「鼻毛が生えない」
鼻毛が生える部分のことを鼻前庭といい、鼻前庭は鼻の頭と同じ皮膚です。人は鼻の頭に毛があり鼻前庭にも毛が生えますが、犬は鼻毛も生えません。鼻にゴミやホコリが入った場合、犬はクシャミで撃退するか、飲んで流すことが多いようです。
犬はかかとを地面につけず「爪先で立ち、走る」
人はふだん地面にかかとをつけて歩いていますが、短距離走など速く走ろうとするときは、かかとを浮かせて走ります。犬は、かかとを地面につけず常に爪先で立つ、趾行性動物。速く走るのに適した体のつくりをしているのです。
遠い祖先の名残で「水かき」がある犬もいる
水かきは、狩猟犬が湖に落ちた鳥を回収するためなど、犬種の役割に由来していると思われがちですが、地球の生命が海から生まれたことの名残だと考えられています。水かきはさまざまな犬種・個体に存在しており、シー・ズーなどの愛玩犬にもよく見られます。 愛犬がどちらの前足をよく使っているか、どのように立って走っているか、知らなかった人も多いはず。この機会に、愛犬の体や顔のパーツについて、じっくり観察してみてはいかがでしょうか。 お話を伺った先生/福山貴昭先生(ヤマザキ動物看護大学准教授 博士(学術)) 参考/「いぬのきもち」2024年10月号『知って楽しいおもしろ雑学が大集合! 誰かに話したくなる犬の話』 文/宮下早希 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
いぬのきもちWeb編集室