マクドナルドのサプライヤー、タマネギを自主回収-集団食中毒受け
(ブルームバーグ): 米マクドナルドのサプライヤーであるテイラー・ファームズは23日、コロラド州の施設で生産された黄タマネギの一部をリコール(自主回収)すると発表した。マクドナルドで発生した腸管出血性大腸菌による集団感染を受けた措置。
複数州にまたがる保健当局の調査対象となったマクドナルドの店舗にタマネギを供給しているテイラー・ファームズは、大腸菌の痕跡はまだ見つかっていないとしながらも、「万全を期して」製品回収を決めたと説明。同社のもう一つの大口顧客であるUSフーズ・ホールディングも、少なくとも1軒の飲食店に対し供給されたタマネギの破棄を指示した。
テイラー・ファームズは23日の発表資料で、 「コロラド州の当社施設で生産された黄タマネギを市場から撤去した。現在進行中の調査において、米食品医薬品局(FDA)および米疾病対策センター(CDC)と引き続き緊密に協力していく」と表明した。
マクドナルドは、今回の食中毒の原因をまだ特定していない。同社は23日、主力商品の「クオーターパウンダー」に入っていたスライスオニオンが原因である公算が大きいとしたものの、牛肉が感染源の可能性も排除しなかった。
CDCとFDAは今回の集団食中毒についてなお調査を続けており、感染者がさらに増える可能性があるとしている。
原題:McDonald’s Supplier Recalls Onions as Chain Fights E. Coli Cases(抜粋)
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Deena Shanker, Daniela Sirtori