プレミアプレーオフ初進出の高川学園、ともに2年生の司令塔MF宮城太郎と決勝アシストのFW大森風牙が「1番注目されるリーグ」への昇格を誓う
[11.23 プリンスリーグ中国第18節 広島皆実高 0- 1 高川学園高 広島皆実高校G] 高川学園高(山口)は、後半45+4分の劇的な決勝点によって、プリンスリーグ中国2位と、プレミアリーグプレーオフ初進出を決めた。だが、選手たちは試合後、すぐに次への準備をスタート。ゲームメイカーのMF宮城太郎(2年=サガン鳥栖U-15唐津出身)は、「プレミアっていうのは、やっぱり高校サッカー年代で1番注目されるリーグ。来年、自分たちが高いレベルでサッカーやるには今回のプレミア参入戦でしっかり頑張らないといけない」と引き締めた。 この日、宮城は前半から要所でセカンドボールを回収。特に後半はより予測を速くすることを意識し、その回数を増やしていた。「ロングボールが多くなってきたので。自分はセカンド回収してから、どんどんさばいていくっていうのが、自分の持ち味なのでそこを徹底してやりました」。引き分けるとプレーオフ進出が12月1日の最終戦までもつれ込んでしまう状況。焦れる部分もあったはずだが、攻め急ぎ過ぎずにより状態の良い選手へボールを繋ぎ続けていた。 後半45+4分、同じ2年生のFW大森風牙(Pateo FC 金沢ジュニアユース出身)が「(混戦の中で西岡)剛志さんがいるのが大体で見えてて、そこにもう繋ごうっていう気持ちしかなかった」とMF西岡剛志(3年)へスルーパス。これを西岡が右足で決め、土壇場で1点をもぎ取った。 大森は11月17日の選手権山口県予選決勝でハットトリック。取り組んできた裏抜けと強みの1タッチシュートによってゴールを連発した。「自分的にも結構自信がついたのと、1番嬉しかったのは、世間の人にちょっとだけでも自分の名前が知れたのかなっていうのがあって」という大森はこの日、慢心することなく味方を活かすことを意識してプレー。ハードワークで勝利に貢献した。 この日はGK高城柊哉(2年=湘南ベルマーレU-15出身)を含めて3人の2年生が先発出場。宮城は3年生から学んでいることについて、「今年の3年生はみんな仲良くて、みんなチームのために頑張れる先輩が多いです」と語り、「来年、そのチームの良さっていうのを引き継ぎながらも、(各選手がチームメイトに対して意見できるという)自分たちの新しいチームの良さを出していきたい」と誓う。 来年、自分たちがより上のステージで戦えるかどうかはプレミアリーグプレーオフの結果次第。宮城は「ポストプレーと、ワンタッチのゴールってのは自分の武器なんで、そこの精度をもっとあげてって、 上のレベルでも戦えるようにしていきたいです。(チームのために)とにかく走ってプレミア昇格決めれるように頑張っていきたい」と語り、宮城は「どこが相手だって関係ないんで、チームの色である守備からっていう部分をどんどん出していきたいと思います。自分はどんどん守備からパスを出して、そこからゴール決めたいです」。年末には青森山田高と初戦の選手権が控えるが、まずは目の前の戦いに集中。プレミアリーグプレーオフを勝ち抜き、自分たちのステージを上げる。