バイデン氏「ウクライナ支援、迅速に提供」 ゼレンスキー氏に伝達
バイデン米大統領は22日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と電話協議した。ホワイトハウスによると、ウクライナ支援の緊急予算案が20日に米連邦下院で可決されたことを受け、バイデン氏は「新しい安全保障支援パッケージを迅速に提供する」と伝えた。 【写真】ウクライナ侵攻以降、ロシア人の主な移住先 ゼレンスキー氏は電話協議後、X(ツイッター)に「米国の揺るぎない支援とリーダーシップに感謝する」と投稿し謝意を示した。22日夜のビデオ演説では、米国から長射程地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の供与を受けることで合意したと明かした。 緊急支援法案は総額約608億ドル(約9兆4000億円)で、近く上院も通過する見通し。バイデン氏の署名を経て法案が成立すれば、2023年末で途切れていた支援が再開されることになる。バイデン氏は協議で、ウクライナへの支援を続ける決意も強調した。【ワシントン松井聡、ベルリン五十嵐朋子】