「名勝負すぎる」柏原竜二さんが解説 96.3キロで3秒差…勝負の分かれ目は19歳と40歳アンカーの駆け引き【第36回ふくしま駅伝2024】
柏原竜二さん「何回か仕掛けたタイミングがあった。沿道に映るガラスを見て、村上さんがいるのかな、どういう表情をしているのかなというのもチェックしながらやっていたが、やはりそこはレース巧者の村上康則選手で、それを見透かしたようにまた後ろにピタッとついて、それもわざときつい顔をしなかったんじゃないかなというぐらい心理戦が展開されていたなと思う」 19歳と40歳の真剣勝負。駆け引きは残り1キロを切っても続き、ラストスパートをかけた橋本選手に、村上選手が食らいつきます。 ■3秒の差はわずかな『コース取り』に… まもなく最後の直線。ここが勝敗の分かれ目だったと柏原さんは話します。 柏原竜二さん「橋本選手は沿道側、内側にいたので、そこで村上康則選手は外にちょっと大きく回らなければいけなかったというところが勝負の分かれ目だったのかなと思った」 わずかなコース取りの差が明暗を分けた「3秒の差」。劇的な幕切れの裏には、互いに最後まで死力を尽くした真剣勝負がありました。 郡山市・橋本健市選手「村上さんが去年区間賞をとっていて、力のある人だと分かっていて、その中で恐怖というのがあったんですけど、しっかり自分で最後にスパートして勝ち切れたので本当に良かったと思います」 いわき市・村上康則選手「持ち味はラストスパートなので、ラスト1キロ切ってからと思って、ひたすら頑張っていました。40歳ですけど、帰ってきて走れるうちは走りたいと思います」 記憶に残る激闘となった36回目の「ふくしま駅伝」。この先も語り継がれる名勝負が生まれました。 日本一にもなった40歳の選手と、伸び盛りの若い選手が対決する、まさにふくしま駅伝だからこそ実現する醍醐味です。柏原さんは「40歳の村上選手の走りに多くの県民が勇気をもらったのではないか」「最後まで勝ちにいく姿は中高生にも見習ってほしい」と話していました。
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