【バスケ】西地区7連覇に“黄信号”が灯った琉球ゴールデンキングス 「やり続けられない」今村佳太が語るチームに対する危機感とは
Bリーグ西地区首位の琉球ゴールデンキングスにとって、達成が目前に迫っていた地区7連覇への道に“黄信号”が灯った。 琉球は27、28の両日、同地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)とアウェーで対戦し、77ー83、79ー86で連敗。通算成績は40勝18敗となり、地区優勝マジックは2のまま。一つでも勝っていれば地区優勝が決まるという優位な状況で臨んだ連戦で白星を掴めず、名古屋Dにゲーム差「1」に迫られた。 レギュラーシーズン(RS)は残り2試合。名古屋Dとは今季4戦全敗となったため、勝敗数で並べば順位が反転する。名古屋Dの結果に関係なく、西地区3位の広島ドラゴンフライズとの最終節で2連勝すれば地区優勝が決まるため、依然として優位な状況下ではあるが、今シーズン初めて同一カードでの連敗を喫したチームの現状は決して良いとは言えない。 28日の試合後、記者会見に姿を見せた今村佳太は、チームに対する危機感と復調するために必要なことを語った。
3P成功率が20%台に低迷 要所で決めきれず
第1戦は序盤から、持ち味であるボールムーブメントでオープンなシュートシチュエーションを多くつくっていたが、3Pの成功率が上がらない。すると、徐々にディフェンスの強度を上げてきた名古屋Dにターンオーバーを誘発され、流れをつかまれる。警戒していた須田侑太郎に連続で3Pを決められるなど点差を離され、終盤の追い上げも届かずに敗れた。 ほとんどのスタッツでそこまでの差はなかったが、3P成功率は名古屋Dが41.7%(24本中10本)だったのに対し、琉球は22.6%(31本中7本)に低迷した。 迎えた第2戦もなかなか3Pが決まらない状況が続いたが、素早いトランジションや積極的なリングアタックで着実に得点を重ねた。ディフェンスではオールコートでのプレッシャーを増やしたり、スイッチして名古屋Dの3P成功率を抑えたりして接戦に持ち込んだ。 勝負の第4Qに入ると、ヴィック・ローが存在感を増す。ペイント内でシュートを決めた後、ドライブでディフェンスを引き付けて松脇圭志の3P成功を演出。さらに豪快なディフェンスリバウンドからリングにアタックし、ファウルをもらって2本フリースローを成功させ、残り約8分で2点をリードした。 しかし、直後のディフェンスでローが張本天傑のレイアップに対してブロックに飛び、三つ目のファウルを吹かれる。さらに審判に対して不満を叫んだことでテクニカルファウルがコールされ、痛恨の四つ目。ベンチに下がらざるを得なくなり、膨らみかけた勢いを醸成することはできなかった。 その後は再び一進一退の攻防が続いたが、残り4分57秒でのオフィシャルタイムアウト後、逆に名古屋Dに連続3Pから流れをつかまれた。フリースローを着実に決められて点差を詰められず、そのまま逃げ切られた。 3P成功率は名古屋Dを30.3%(33本中10本)に抑えたが、琉球はこの日も21.2%(33本中7本)と低水準。名古屋Dは決して高くない成功率の中でも要所ではしっかり決め切っていた印象だったが、琉球は単発で終わることが多く、終盤の勝負どころでエアボールになる場面もあった。