再送NY外為市場=ドル、対ユーロで下落 欧州の政治不安一服
(誤字を修正して再送します) [ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロで下落した。欧州の政治不安を背景に、先週1カ月超ぶり安値を付けていたユーロに買い戻しが入った。 終盤の取引で、ユーロは0.25%高の1.07305ドル。 フランスでは今月末から投票が始まる国民議会(下院)選挙を前に、極右政党と左派政党が勢いを増し、マクロン大統領の中道政権に圧力をかけており、投資家は財政危機のリスクを懸念している。 欧州中央銀行(ECB)の政策責任者5人はロイターに対し、フランス国債の下落を食い止めるためにECBとして臨時の国債購入を検討する計画はないと述べた。 マネックスUSAの外為トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「フランス市場は先週から幾分安定し始め、ユーロも若干の回復を見せた」と指摘。最近発表された一連の米指標と同様、「18日に発表される米小売売上高が予想を下回れば、状況は著しく転換する可能性がある。しかし、ユーロ/ドルの基調的なダイナミックは足元、地政学的な要因が主導している」とし、トレンドは引き続きドルに有利という見方を示した。 主要通貨に対するドル指数は0.2%安の105.35。 フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は17日、経済動向が自身の予想通り推移すれば、「年末までに1回の利下げが適切になる」という見解を示した。 ポンドは0.15%高の1.2707ドル。市場では今週行われるイングランド銀行(英中央銀行)政策会合に注目が集まる。 ドル/円は0.2%上昇し、157.73円。円が34年ぶり安値近辺で推移する中、トレーダーは引き続き、日本当局による介入の兆候を注視している。 メキシコペソは0.4%下落。シェインバウム次期大統領が提案した司法制度改革の影響が懸念される。 ドル/円 NY終値 157.71/157.75 始値 157.61 高値 157.95 安値 157.63 ユーロ/ドル NY終値 1.0734/1.0735 始値 1.0708 高値 1.0737 安値 1.0707