乃木坂46・山下美月がアイドル最後の写真集で表現したかった「リアル」
2016年、乃木坂46に3期生として加入した当初からプロ意識が高く、その完成されたルックスでファンを魅了してきた山下美月。二十歳の頃に発売された初の写真集『忘れられない人』は累計発行19万8千万部の大ヒットを記録しており、その後は乃木坂46の象徴的存在だった白石麻衣が卒業した直後のシングルでセンターを務めるなど、エースとしてグループの人気を牽引してきた存在だ。 【写真】乃木坂46山下美月が卒業コンサートに掲げたテーマとは 今年2月にはブログで卒業を発表。東京ドームでの卒業コンサートが目前に迫るなかで、4月23日にアイドルとして最後の写真集『ヒロイン』を発売。「やりたいことを詰め込んだ」という一冊で、撮影を進めながら気づいた自分自身の変化とは? 作品に込めた想いやカラダ作りに対するこだわり、そして、これまでのアイドル人生で手に入れた自信を語ってもらった。
以前よりも、自分をさらけ出せるようになった
SNSでは白米やお酒への愛情を語ることが多い山下美月。それでも2冊目となる写真集『ヒロイン』には水着やランジェリー姿が多数収録されており、磨き上げられたボディラインに圧倒されてしまう。そもそも、人気アイドルは糖質を制限する必要がないくらい多忙な日々を送っているのかもしれない。 「今回の写真集は、乃木坂46のライブツアーの合間を縫うように撮影を進めていただきました。テレビの収録が終わった後にそのまま空港に行ってロサンゼルスに飛び立って、写真集の撮影をして、また日本に戻って地方でライブして……というスケジュールだったので、勝手に体がバキバキになっていて(笑)。むしろ放っておくと痩せすぎてしまうので、少し増量したいと思っていて、ライブの遠征先でいっぱい美味しいご飯を食べるようにしていました」 1999年生まれの山下は現在24歳。目指していたのは、ファースト写真集を出した二十歳の頃よりも色っぽい自分を見せること。 「痩せすぎると理想的な丸みや柔らかさから離れてしまので、毎日、鏡の前で裸になってボディチェックしていました。全身の小さな変化を見逃さないようにしながら自己管理していたのですが、実際は想像以上にハードスケジュールだったので体重を維持するのが難しかったですね」 進化したのは美貌だけではなく、明らかに表情のバリエーションも増えている。この数年で女優として話題のドラマに立て続けに出演したことで、以前よりも余裕を持ってカメラの前に立てるようになったという。 「本当に表情の引き出しが増えた気がします。ファースト写真集の頃よりも、もっと自由に自分をさらけ出せるようになったのかもしれません。二十歳の頃は自分の中で『こう見られたい』という理想のアイドル像を強く持っていて、それを守ることにこだわっていたのですが、今回はリラックスして素顔の自分を残しておきたいという気持ちで撮影に挑みました。この数年間で、個人のお仕事もたくさん経験させていただいて、乃木坂46のアイドルとしての自分と、そうではない一人の女性である自分を切り分けて考えられるようになったので、以前だったら見せられなかった部分も見せられるようになったのかな、と」