【修斗】現役高校生プロ斎藤大樹「RIZIN」王者が目標「打撃で勝負」新潟・新発田農3年
総合格闘技「修斗」の現役高校生プロ、斎藤大樹(新潟・新発田農3年)がプロデビューを目指している。10月の全日本アマチュア修斗選手権フライ級で初出場ながら準優勝し、プロ認定を受けた。現役高校生のプロ修斗選手誕生は県内では初。来春にプロデビュー、将来は「RIZIN」への出場を目標にしている。 サンドバッグに打ち込むパンチとキックは重量感にあふれる。「これから打撃で勝負できるようになりたい」と、すでにデビュー後を意識して練習に取り組んでいる。来春、県内の大学に進学予定で、入学後の早い時期にデビューするプランを描く。 初出場の全日本アマチュア選手権で決勝に進出し、全日本準優勝以上のプロ取得の条件をクリアした。もっとも「決勝には出たけど、負けたので」。決勝で添田直輝(パラエストラ小岩)に1回1分18秒で寝技で敗れたことを悔やむ。その負けん気がこれから強みになる。 高校1年の6月に入門したピロクテテス新潟の風田陣代表(53)も「とにかく熱心。スポンジのように吸収する」と絶賛する。自宅がある村上市のJR岩船駅から毎朝7時発の電車で通学し、下校後は新発田駅からジムの最寄りの亀田駅に電車で移動。練習後、午後10時発の電車で帰宅する。 この生活を週6日、送ってきた。中学1年の時に前RIZINバンタム級王者朝倉海(31=ジャパン・トップチーム)の試合を見て格闘技のプロを夢見た。長距離の通学、練習通いも「つらくはない」とさらり。プロ昇格が決まり、クラスメートや担任教師らが祝福してくれた。「励みになる」。何よりうれしかった。そして「RIZINで王者を目指す。誰もやっていないことをやりたい」と自信をのぞかせた。【斎藤慎一郎】 ◆斎藤大樹(さいとう・だいき)2006年(平18)5月2日生まれ、新潟・村上市出身。山北中では1年の時に卓球部に所属。新発田農に進学後、1年時の6月にピロクテテス新潟に入門。8月にアマチュアでデビュー。24年6月の北信越大会フライ級1回戦で公式戦初勝利。アマ戦績は13戦6勝6敗1引き分け。好きな格闘家は朝倉海。165センチ、65キロ。