宮崎合宿に参加中の侍ジャパン・小園

　野球の国際大会「プレミア12」（24日決勝）で日本代表入りしている広島・小園海斗内野手（24）が、宮崎合宿で奮闘している。 　レギュラーシーズンでは三塁で118試合、遊撃で24試合に先発出場。プロ6年目で自身初となる全試合出場を果たした（DH＝1試合）。侍ジャパンでは新たに二塁でもノックを受け、その際には東京五輪や昨春のWBCの優勝メンバーで、今大会最年長となる源田（西武）からも助言をもらいながら「三塁、遊撃は感覚的にもやったことがあるので。二塁はあんまりないので（ノックを）多く受けています。（守備のポジションは）3つで頑張ろうと思います」とやる気十分だ。 　今季の広島では矢野が正遊撃手に定着し、小園は三塁に配置換えとなった。昨季までの遊撃からプロでの経験が少なかった三塁が定位置となって以降、小園には試合前のルーティンと化していた動きがある。それはフリー打撃を終えた後にスタメン出場するポジションへ行き、同僚が練習で放つ打球を必ず受けるというもの。 　小園は「特に新しく来た球場では必ず」と決めており、その狙いについて「グラウンドの感じとか、ノックで受ける打球とは違う感じの打球も飛んでくることもある。そういう意味合いも含めて」と説明する。プレーボール直前の守備から試合と同様の緊張感で打球を追うことが狙いだ。 　三塁守備で定着した意識づけを「時間を見つけて、もちろんやろうかなと」と侍ジャパンで挑戦中の二塁でも取り組むつもり。井端ジャパンでは一塁を除く内野のユーティリティープレーヤーとしても期待される。国際舞台に向け、準備段階からスイッチを入れていく。