職場の同僚からママ友へ そして被告人になったふたり 真っ向から食い違う主張 ホームレスの女に「脅されて従うしかなかった」は本当か、嘘か
■”知人の女”岡村被告の言い分 「脅されて従うしかなかった」 強盗致死罪で起訴された岡村恵美被告。 14日の初公判で、福岡地裁小倉支部の法廷に落ち着かない様子で入廷し、起訴内容についてはっきりと「私は共謀していません。無罪です」と述べた。 岡村被告は、和美被告のことを、タレントの志村けんのものまねをすることから「シムラ」と呼んでいたが、法廷でも、「シムラ」という呼称を使っている。 25日被告人質問。 弁護士 あなたにとってシムラ(和美被告)との関係は? 岡村被告 逆らってはいけない人。支配者と従う人としか答えられません ■岡村被告「息子ががんになったと言われ金を貸した」 岡村被告は中学を卒業後、高校には進学せず16歳で当時の夫と出会い長男と長女、2人の子供を産んでいる。 20代だった2004年頃、ごみ収集を担う会社の同僚として辻和美被告と出会った。 当時ふたりとも小学校高学年の男の子がいたことから、ママ友として子供を連れ一緒に公園に行くようなこともあった。 法廷で岡村被告は、そのころ約500万円を和美被告に貸した、と主張した。 岡村被告 (和美被告の長男が)がんになったと言われお金を貸すようになりました。 3~4回返済として振り込んでもらったんですが、抗がん剤にお金がかかるようで、「振り込んだお金おろした?」「おろしてないならそのまま貸してくれん?」などと言われていました。 トータルで500万。何回かに分けて貸しました。細かくは覚えてないんですけど、4~5回、5~6回くらい。2~3か月の間に貸しました 弁護士 原資は? 岡村被告 シムラに会う前に友達がいて貢いでもらっていて、そのお金を子供のためにタンス貯金していたのを貸しました 弁護士 借用書などの書類を作成した? 岡村被告 口約束でのんきに考えていました 弁護士 本当にがんだった? 岡村被告 のちにがんだったのが「嘘だった」と言ってきました 過去に貢いでくれる人がいた、と証言した岡村被告。検察と裁判官が、詳細を質問した。 検察 「貢いでくれた人がいた」その方の名前は? 岡村被告 個人情報になりませんか 検察 女性の方? 岡村被告 はい 検察 いくら? 岡村被告 何千万です 検察 その後は? 岡村被告 調停になりました。分割で払って、それは終了しています。 検察 親から訴えられて調停? 岡村被告 そうです 裁判官 2004年頃、友人に数千万円貢いでもらっていた、と。どのくらいかけて返した? 岡村被告 年数までは覚えていませんが、完済したのは覚えています。 裁判官 その原資は? 岡村被告 主人の給料から支払っていました