選手が10年かけて全市町村の「応援大使」に 北海道への密着目指す日本ハム
選手の「北海道愛」が深まる効果も
このようにプロのスポーツ選手が、地域と密着し何かを作り上げていくことは貴重で、まちおこしやPRにはもってこいの機会です。しかし、同時に選手たちにも変化が表れているようです。 「もちろん、応援大使の企画を行うことで、ファンのすそ野を広げていくという狙いもあるのですが、選手たちが北海道に愛着を持ってきているようです。選手たちが試合で行ける市町村は限られていますが、応援大使を通じて札幌から遠い市町村にも足を延ばし、お客さんがどのような場所から、どれくらい時間をかけて応援に来てくれるのかを体感することで、試合に臨む気持ちは明らかに変化してきました」(見田さん) 2016年に選手が応援大使を務める市町村とのやり取りはこれからスタートします。これまでの成功事例を参考にしながら、また新たな企画が出てきそうです。2012年以来、リーグ優勝から遠ざかっている日本ハムですが、地域の応援をバックに来シーズンを迎えます。 (ライター・橋場了吾)