ロケット「カイロス2号機」打ち上げ延期 発射30分前に「強風」で中止 会場からは大きなため息
読売テレビ
和歌山県串本町の、日本初の民間ロケット発射場から打ち上げ予定だった小型ロケット「カイロス2号機」は14日、直前に“天候”を理由に打ち上げの「中止」が発表され、発射は延期となりました。 (取材・報告=楠下一輝記者) 【ライブ】スペースワン社会見 民間小型ロケット「カイロス2号機」打ち上げ中止 理由は“風” 見学会場に集まった地元住民ら 約2500人が固唾を飲んで見守る中、打ち上げの直前に「中止」が発表され、驚きの声が上がっていました。 日本初の民間のロケット発射場である『スペースポート紀伊』から午前11時から打ち上げ予定だった「カイロス2号機」は、発射の30分前に強風など天候を理由に14日の打ち上げが「中止」となりました。 スペースワン 勝池課長 「現時点の発表は、本日は中止ということです。理由は天候です。風が要因でございます。風速と関連があるということしかお伝えできません」 見学者 「(Q:今日は飛ばないんですよ)え~。本当に?」 「あちゃー」 「いけると思っていた。信じていた。ショックやな」 「カイロス2号機」には、京都の企業などが開発した人工衛星5基が搭載されていて、地球の軌道に投入できれば、日本の民間では初となります。 今年3月の“初号機”の打ち上げでは、直後に安全システムが起動し、爆発していて、そこからわずか9か月という短期間での再挑戦でしたが、残念ながら、この日の“リベンジ”はなりませんでした。 「スペースワン社」は14日午後0時30分に会見を開き、打ち上げ中止の理由などについて、説明する予定です。