朝鮮半島核配備も叫んだ、強硬派の米上院外交・軍事委員長
対北朝鮮・対中国タカ派、「力による平和」礼賛論者。新しく陣容を整えた米上下院外交安保常任委員長らの面々をみると、このように要約される。3日(現地時間)に開会された米国議会は、多数党が常任委員長をすべて握るという伝統に基づき、共和党が両院の常任委員長を独占した。 トランプ政権2期目の韓国外交安保政策に大きな影響を及ぼす上院常任委員長の場合、米国の積極的な対外介入を主張し、朝中ロなど適性国家に強硬な性向と評価される。特にジム・リッシュ外交委員長とロジャー・ウィッカー軍事委員長は共に「朝鮮半島戦術核再配備」に言及している人物であり、注目される。 リッシュ委員長は昨年5月、朝中ロの核力量強化および実戦核兵器配備などについて話しながら「(インド太平洋地域内に)核兵器再配備オプションを検討しなければいけない。この議論がダブー視されてはいけない」と述べた。 空軍予備役中佐だったウィッカー委員長も同月に発表した「大規模防衛投資計画」で、「米国が戦術核を朝鮮半島に再配備し、NATO(北大西洋条約機構)式核共有を考慮するべき」と提案した。 トム・コットン情報委員長も強力な対北朝鮮制裁と軍事的圧力を支持してきた。ただ、「トランプ政権で外交過程を見守る」と話すなど北朝鮮関与政策に開かれた面もある。トランプ政権1期目に朝米首脳会談の実務交渉に深く関与した「北朝鮮通」のアレックス・ウォン次期大統領副補佐官(国家安全保障担当)はかつてがコットン委員長の補佐官だった。 下院も強硬派一色だ。トランプ氏の「米国優先主義」外交基調に積極的に同調してきたブライアン・マスト外交委員長はアフガニスタン服務当時に両脚を失った。2022年3月に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試験発射した当時、マスト委員長は北朝鮮を「悪党国家」と批判し、バイデン政権の対応を「弱気」と主張した。父が在韓米軍で服務し、韓半島(朝鮮半島)問題に対する理解度が高いという評価もある。 マイク・ロジャース軍事委員長は米国の軍事力増強と軍現代化に関心が多い。その間、北朝鮮の核・ミサイルに対応するためのミサイル防衛体系強化を強調してきた。マイク・ターナー情報委員長も米国の圧倒的優位を優先視する。