現役引退のイニエスタ「現在、監督ライセンスを取得中だ。違う場所からゲームを続けたい」「いつかバルセロナに戻れたら」
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(40)が8日、引退会見を開いた。 バルセロナの下部組織出身で、同クラブの黄金時代構築に貢献したほか、ヴィッセル神戸、エミレーツ・クラブでもプレー。またスペイン代表としてはEURO2008、2010年南アフリカ・ワールドカップ(決勝オランダ戦で決勝点を記録)、EURO2012優勝を果たしたフットボール界の生ける伝説イニエスタが、ついにスパイクを脱ぐことを決断した。 引退会見に臨んだイニエスタは、涙を流しながら、自身のキャリアを振り返っている。 「これは悲しみじゃなくて感動と誇りの涙だ。生まれ故郷のフエンテアビジャで選手になることを夢見た少年の涙なんだよ。僕は夢を叶えた。多大な努力と犠牲と決してあきらめない気持ちでもって……。僕の人生にとってそれらは必要不可欠な要素だった。だからこそ、自分が歩んできた道が、付き添ってくれた人たちのことが誇らしいんだ」 「僕が歩んだ道は、まるで物語だ。僕のキャリアは物語のようだった。一人の人間として、一人のプロフェッショナルとして、これ以上の経験はないとさえ思っているよ」 イニエスタはまた、今後指導者になるという目標も明確にしている。 「ゲームは続いている。それが僕の感じていることだ。フットボールは僕の人生だったし、これからだってそうあり続ける。僕は指導者講習をすでに受け始めているんだ」 「自分はかなり頑固で、だからこそ素晴らしい仕事を実現したいと思っている。ボールを追いかけるのではなく違う場所からね。あなたたちはこれからも僕のことを見続けるはずだよ。僕には大きな期待と意欲がある」 監督として、古巣バルセロナを率いる未来も見据えているようだ。 「僕はバルサに戻りたい。いつの日かそうなるならいいね。だけど、ほかの分野で、選手時代と同じような貢献ができるときにそうするよ」