半年間で計43回計測 奄美市航空機騒音状況 70デシベル以上、9月は6回
防衛省九州防衛局は15日、鹿児島県奄美市(名瀬知名瀬地域)における航空機騒音状況の9月分測定結果を公表した。70デシベル以上の騒音を記録したのは3日間で計6回、最大値は82・8デシベル(ゲームセンター店内程度)だった。4月~9月の騒音計測回数は計43回で、前年4月~9月の計39回より増加した。最大値は7月17日の午前7時から午後7時の間に計測された、88・0デシベル(パチンコ店内程度)だった。 同局によると騒音を記録したのは4月7回(前年同月14回)、5月5回(同10回)、6月11回(同4回)、7月11回(同2回)、8月3回(同5回)、9月6回(同4回)。 奄美市名瀬知名瀬の知名瀬保健福祉館の屋上には、2023年3月に航空機による騒音の自動測定装置が設置された。「地元住民から寄せられた意見や、県、市からの要請もあり、防衛省として米軍機の飛行実態の把握に努めるとの観点から測定を開始した」として、同局は毎月、測定結果をホームページで公表している。 県危機管理防災局によると23年度に奄美市から寄せられた低空飛行目撃件数は43件で、知名瀬の測定記録では計80回を計測していた。
奄美の南海日日新聞