【有馬記念】「負かしてやろうとしか思っていなかった」ドウデュースとの対決実現せずも菊花賞馬は絶好調
◆第69回有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)=12月21日、美浦トレセン アーバンシック(牡3歳、美浦・武井亮厩舎、父スワーヴリチャード)は、決戦前日も坂路入り。4ハロン60秒9―14秒6で、コースの真ん中をブレることなく、力強く駆け抜けた。 武井亮調教師の「いい感じですね」の開口一番に万全の状態が伝わる。「前進気勢があるなかで完全にコントロールできていたし、離したらドキュンと来るような手応え」と坂路を登ってきた愛馬の走りを表現した。 20日の午後にはドウデュースが出走取消を発表。「残念ですね。ここまで来たら負かしてやろうとしか思っていなかったので。ドウデュースがいなくてもすごいメンバーには変わりないので、勝ってほしい」とドウデュースとの対決こそ実現しなかったが、初めての古馬撃破へ向けて気持ちを切り替えている。 秋からコンビを組み2連勝中のクリストフ・ルメールにも絶大な信頼を置いている。「どの陣営もドウデュースを軸にレースを組み立てていたと思うので、また考え直さなくてはいけない。そういった意味でルメールは心強い。僕が指示を出したのは前回の『ウィニングランはしないでね』だけだけど、(勝ったら)今回はできるかも」と武井師。目指すはG1・2連勝でのグランプリ制覇だ。
報知新聞社