【台風21号】1日にも温帯低気圧に 九州~関東の広い範囲で1日~3日にかけて“バケツをひっくり返したような”激しい雷雨の恐れ【全般台風情報・進路予想と雨風シミュレーション・31日午後10時更新】
台風21号は31日午後9時現在、勢力が“非常に強い”から”強い”に弱まり、台湾付近を時速20キロで北西に進んでいます。台風はこの後、東シナ海に進んで、1日に温帯低気圧に変わる見込みです。 【画像】今後の台風の進路図と雨風シミュレーション(3時間ごと) 台風から変わる熱帯低気圧や前線の影響で、九州から関東にかけての広い範囲で大雨となる恐れがあります。気象庁は西日本では1日から2日にかけて、東日本では2日から3日にかけて、大雨の恐れがあるとして、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼び掛けています。 気象庁によりますと、台風21号は31日午後9時現在、中心気圧は980ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっています。中心から半径130キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、中心から390キロ以内は風速15メートル以上の強風域です。 この後、台風は勢力を弱め、1日午前9時には中心気圧994ヘクトパスカル、最大瞬間風速35メートルになると予想されています。そして1日午後9時までには温帯低気圧に変わる見込みです。 この台風から変わる温帯低気圧や日本付近の前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込む影響で、気象庁は九州から関東の広い範囲で大気の状態が不安定となるとしています。 西日本では1日から2日にかけて、そして東日本では2日から3日にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降って大雨となる所がある見込みです。 さらに、4⽇ごろは北⽇本で荒れた天気となり、低気圧の発達の程度などによっては⼤荒れとなる恐れがあるとしています。 今後の気象情報に注意してお過ごしください。 ■雨の予想 ▽1日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所) 九州北部地方 100ミリ ▽2日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所) 関東甲信地方 120ミリ 北陸地方 80ミリ 東海地方 120ミリ 近畿地方 120ミリ 中国地方 120ミリ 九州北部地方 200ミリ