35歳になる演歌歌手・大江裕、祖父母の「孫が見たい」発言が一番の悩み…2025年の“36(三郎)イヤー”に向けて返すべき演歌界への恩義
「平成生まれの昭和育ち」大江裕#2
「平成生まれの昭和育ち」をキャチコピーに、10代から演歌の道を走り続けてきた大江裕。その愛嬌溢れるキャラクターから、昨今は歌番組だけでなく、「水曜日のダウンタウン」「秋山ロケの地図」といったバラエティ番組への出演も急増している。なぜ大江氏は、こうした番組の出演に力を入れ始めたのか。また、35歳を目前にしたなかで、価値観の変化や現在抱えているプライベートの悩み、理想のパートナー像なども聞いてみた。(前後編の後編) 【画像】おしゃれに興味が出てきた35歳になる大江裕
話題となった“水ダウ”出演。バラエティ露出について思うこと
――2022年にはTBS「水曜日のダウンタウン」へのご出演が話題となりましたが、メディア露出に関して、何かご心境の変化があったのでしょうか? 大江裕(以下、同) まず、これまでは北島先生と一緒に歩いてきたわけなのですが、その過程で「いろいろなことにチャレンジしなきゃいけないんだな」ということに気づいたんです。また、個人的にもいっそう「ここままではダメだ」と思いまして。 というのも、あるとき若い方々に「演歌って知っていますか?」と聞いたら、「知りません」と。それが、本当にショックだったんです。それで「この学生さんたちに演歌を聞いてもらうにはどうしたらいいのか」と考えた末に、少し露出を変えていこうと思ったんです。 僕がバラエティ番組に出ることで、「この人は何の仕事をしているんだろう」と気にかけてもらい、その結果、演歌の存在を知ってもらう。 僕の歌じゃなくてもいいんです。演歌というものを、若い世代の方にもっと聞いてもらいたい。そう考えて、バラエティ番組にも出演することにしました。 ――バラエティ番組にご出演するのは、実際どのような心境なのでしょう? 実はあまり出たくないとか……? 初めて出演した番組が「さんまのSUPERからくりTV」ですから、僕としては「戻ってきたな」という感覚です。歌手デビューするときに「バラエティ番組は卒業だ」と思っていましたが、縁というものは繋がっているもので。 実は、僕が出させていただいた「水曜日のダウンタウン」や「いくらかわかる金?」のディレクターさんが、当時「さんまのSUPERからくりTV」のADだった方なんです。 だから、もし18年前に僕が仕事に対して不誠実だったら、こうした機会もなかったわけです。真面目に向き合ってきたからこそ、応援したいということで、また声をかけていただけたんです。 ――新たに交友が生まれたタレントさんなどはいらっしゃいますか? たとえば、鈴木奈々さんとは仲よくさせていただいていますね。あとは氷川きよしさんとか、加藤登紀子さんとか……本当にいろいろな方に可愛がってもらっています。