祝賀会でロバーツ監督からマイクを渡されるドジャース・大谷翔平。大谷の左は山本由伸＝ドジャースタジアム（撮影・水島啓輔）

【ロサンゼルス1日（日本時間2日）＝横山尚杜、丹羽美佳子通信員】米大リーグのワールドシリーズ（WS）で2020年以来4年ぶり8度目の制覇を果たしたドジャースの優勝パレードが当地で行われ、大谷翔平投手（30）は妻の真美子さん（27）や愛犬のデコピンと参加し、笑顔で手を振った。大谷はパレード後に行われた優勝報告会で「ロサンゼルス、おめでとう。ファンの皆さん、ありがとう」などと英語でスピーチした。 ドジャースファンの波に乗って、チームバスがゆっくりとロサンゼルスの中心街を進む。前回優勝した2020年は新型コロナウイルス禍で実施されなかったため、1988年以来36年ぶりに開催されたドジャースの優勝パレード。大谷は妻の真美子さんと愛犬デコピンと2階建てのバスに乗り、最高の景色を目に焼き付けた。パレード後に本拠地ドジャースタジアムで行われた優勝報告会で、感謝の思いを英語で伝えた。 「This　is　such　a　special　moment　for　me．I　am　so　honored　to　be　here　and　to　be　a　part　of　this　team．Congratulations　Los　Angeles．Thank　you　fans（本当に特別な瞬間。ここに立つことができ、チームの一員になれたことは光栄です。ロサンゼルス、おめでとう。ファンの皆さん、ありがとう）」 ロバーツ監督から選手それぞれが指名を受け、マイクを握った優勝報告会。キャップを後ろに被るいつものスタイルだった大谷は、照れながらもナインによって前列へ。英語で即興スピーチを披露すると、球場に詰めかけた4万2458人が拍手で応えた。 晴天の下、午前11時27分に始まった優勝パレード。米メディアによると20万人以上のファンが沿道に駆けつけた。選手を乗せたバスが視界に入る沿道は隙間なく群衆で埋まり、大谷は中継局のインタビューで「壮観ですし、こんなに人がいると思っていなかったので、圧倒されています」と目を丸くした。ファンの熱量を間近で感じ、「1年目からこうやって応援してもらって受け入れてもらって感謝しています。チームとして、最高の結果を出せて素晴らしい一年だった」と世界一を実感した。 移籍1年目でWSに進出し、第2戦では左肩を亜脱臼。それでも第3戦以降もフル出場し、4年ぶり8度目のWS制覇に貢献。WS制覇後の会見で「これだけ長いシーズンを支えてもらったというのは感謝していますし、来年以降も頑張っていきたい」と、真美子さんとデコピンへの感謝を語っていた大谷。メジャーで最も長いシーズンを過ごし、愛妻と愛犬に最大の恩返しを果たした。（横山尚杜）