【有馬記念】新旧ダービー馬が激突! 横山典弘騎手と歩む3歳馬ダノンデサイルが菊花賞6着から反撃へ
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] いよいよ、GⅠ有馬記念が週末に迫った。1番人気が予想されるのはドウデュース(牡5・友道)。この秋、天皇賞・秋、ジャパンCとGⅠを連勝し、史上3頭目となる同一年での秋3冠を目指す同馬は、一昨年のダービー馬でもある。 しかし、今回のグランプリに名を連ねるダービー馬は、彼だけではない。今年、GⅠ日本ダービーを制した若きチャンピオンがダノンデサイル(牡3・安田)だ。直前のGⅠ菊花賞では6着に敗れたが、ダービー前の臨戦過程に比べれば、決して悲観する結果ではないだろう。なんといってもダービー直前のGⅠ皐月賞では、取り消していたのだから……。安田調教師が振り返る。 「馬場入り後、ノリさん(横山典弘騎手)が歩様の悪さに気づいて取り消しになりました。ノリさんが気づいた段階ではそれほど傷んでいなかったようですが、その後、かなり痛がりました。ノリさん、よくぞ気づいてくれた!という思いでした」 結果、その判断がダービー制覇につながった。安田調教師は「大事に至らなかったことで、ダービーから逆算して仕上げる事ができた」と語る。 また、その過程では追い切りだけでなく、中間の過ごし方にも神経をとがらせたと続けた。 「特に1週間前の金曜から日曜にかけてが大事だと思いました。ここでかからないように、いかになだめて乗れるかを課題に乗りました」 これがうまくいった。調教助手時代に携わった名スプリンターの名を挙げて、続けた。 「ロードカナロアもそういった普段の日の調整をうまくこなしてくれる馬でした」 こうして、取り消し直後のダービー制覇という偉業は成し遂げられた。 2021年のダービー馬シャフリヤール(牡6・藤原)も参戦し、新旧ダービー馬3頭が相まみえる。一年間を締めくくる熱いレースを期待したい。(平松さとし)
東スポ競馬編集部