「うちの子は算数が得意だ」と親は信じて疑わなかったのに…中学の計算問題を解けた小学3年生が、中学受験でつまづいた理由
非認知能力はどう育つ?
中学受験では、小学4年生から塾に通うのが定番のようになっていますが、心の発達を考えれば、5年生からで十分なのではないかと思っています。 ちなみに、うちの息子と娘は、ありがたいことに私立中学の特待生(入学金も学費もいらない)になりましたが、中学受験塾には6年生から入りました。それでも公立の最難関校も合格しましたし、御三家と言われる難関校の私立の特待生にもなりました。適切な時期に学んだことが吸収力を高めたのだと思っています。 この話は、わが子の自慢をしたいわけではなく、子どもの心の発達を知って適切に関われば、どんな子の目の前にも、たくさんの可能性が広がっている。それをぜひみなさんに知っておいていただきたいのです。 中学受験は、親子の受験と言われることもあり、親が勉強を見なくてはいけないと思っている人も多いようです。餅は餅屋と言います。勉強は専門家に任せていればいいのではないでしょうか。 お母さんの専門は子どもの心を育てることです。あとは子どもの健康管理ですね。私自身も勉強は得意ではありませんし、夫も中学受験の経験はなく、そもそも勉強は親が見るという考えが一切なかったので、夫婦とも子どもの勉強を見たことは一度もありません。 子どもの勉強に関しては、子どもたちには小さい頃からそろばんを習わせていました。計算の基礎ができていることは、すごく役に立ちましたね。それにそろばんはクリエイティブな能力である右脳を育てるためにもいいようです。後は、兄弟や近所の子ども同士でよく遊んでいましたので、それで非認知能力がついたかもしれません。
山下エミリ