祝最年少受賞! 12歳天才アーティストのママの「才能の伸ばし方」|VERY
サポートのモチベーションは、母である自分も楽しめるかどうか
--ママがそうやってご自身の特性を活かしながらいろんな舞台を用意されてきたんですね。 いくらConocaが才能がありそうだからと、自分を犠牲にしてサポートに徹したら「あなたのためにこんなにやったのに!」となりうるな、と割と早い段階で気づいて、そこだけは気をつけてきました。自己犠牲の上に成り立つものって何でも脆いと思うんです。飛行機で何かあっても、酸素マスクはまず親からしなさいと言われますよね。それと同じだと思っていて、子どものサポートでも「母である自分もいかに楽しめるか」を大切にしてきました。
3月、昭和会展の授賞式にて。
--だからこそ続けてこられたし、サポートの元、のびのび才能を開花させたんですね。習い事などは何かしていましたか? サッカーや英会話、フラダンス、ピアノ、劇団など、気になったり誘われたものは本当に色々やりましたよ。全部楽しかったです。表現をすることが好きそうだったので、より良いパフォーマンスをするためには体を自由に動かせた方がいいのかなと、体を動かす習い事が多かったです。絵は習いませんでした。インスタをやってちょっとずつ上達してきた頃、知り合った作家さんや先生に相談しましたが「好きなように描かせたらいい」とアドバイスされたのもありました。 --つぶつぶアートはどんなふうに生まれたんですか? もともと細かい模様を使う作風ではあったのですが、いろんな色で塗りたいけど色が足りない問題が出てきて。本人が「うーん」と悩んでいるところに、一度模様を限定してみたら?とアドバイスしたら、今のような模様を描くようになりました。でも今で満足しているわけではなく、新しい見せ方があるのではないかと自分で模索しているようです。
2019年、7歳の頃の絵。 --ママのアドバイスも大きかったんですね! 創作意欲があっても立ち止まっているようなタイミングでは、こういうのもアリじゃない?と言うこともありますね。 --大きな賞を獲ったばかりですが、次の目標はありますか? 中学生になり勉強も忙しいのですが、英語は力を入れたいようです。将来いざアメリカで絵を展示したときに、通訳の方にお願いするよりも、やはり自分で伝えたいという気持ちが芽生えたみたいです。「語学も、なるべく自分でできた方がいいよね、どんな知識も、勉強して損することはないよね」と伝えました。素直なタイプなので「分かった~」という反応です。 --ただ英語を机で勉強するより、モチベーションが違いそうですね。 そうですよね。私たちは親子というか親友のような感じで、「育ててやってる」という感覚はないんです。一緒に成長していきましょうと、手探りで理解しあっているような感覚です。Conocaには弟がいますが、また別のキャラクターで、きょうだいでも同じ言葉かけがNGなこともあるなと実感しています。