コンポストと循環経済に挑む女性たち③ コンポスト義務化のフランスにも挑む
■目指すのは、「モノを販売したその先の循環」
たいら由以子代表は、「LFCコンポストを取り扱いたいという引き合いは、国内外からたくさんある」という。 しかし、「私たちが目指しているのはモノの販売ではない。販売したその先で、いかに持続可能な食の栄養の循環を作っていくか。そこを一番大事に考えている」と力説する。 常日頃、「普及には責任が伴う」ことの重みを感じているというたいら代表が、海外市場への進出で重視するのが、現地のパートナー選びだ。 フランスの場合、たいら代表と川波氏とは、社会起業家を育成するボーダレス・ジャパンで、ともに起業プランニングをした仲間同士という縁があった。加えて、LFC本社や菜園の訪問経験もある川波氏には、「コンポストの継続」という点でも行動が伴っていた。 日本のLFCでは、フランス支部の事業拡大を見据え、フランス人のインターンを日本で受け入れて育成するなど、支援体制を整える。 ※後編では、フランスに続きモンゴルで展開する取り組みについて紹介しています。