快適性を追求したマイバッハのラグジュアリー2シーターオープンモデル「メルセデス・マイバッハ SL 680」
メルセデス・マイバッハ SL 680 モノグラムシリーズ:快適性を追求したマイバッハのラグジュアリー2シーター。メルセデス SLでは物足りないという方は、シュヴァーベンから生まれた高級派生モデル、メルセデス・マイバッハSL 680をご検討あれ。
メルセデス・マイバッハが2024年冬から2025年冬にかけてラグジュアリーSL「メルセデス・マイバッハ SL 680 モノグラムシリーズ(Mercedes-Maybach SL 680 Monogram Series)」の受注を開始した場合、当面はヨーロッパの顧客のみが「SL」を楽しむことができる。高級ブランドにとって極めて重要な市場である中国では、ロードスターはまったく流行していない。そこではまだ、「メルセデス・マイバッハGLS」のようなロングホイールベースのサルーンやSUVが求められている。
エンジン:SL 63に搭載された585馬力のV8ツインターボは健在
585馬力、800Nmを発揮する「SL 63」の4リッターV8がドライブユニットとして機能する。パワー配分は完全可変四輪駆動が担当する。レースモードやドリフトモードはない。0から100km/hまで4.1秒、最高速度260km/hという数値は印象的だが、「ノーマル」な「SL」にはやや及ばない。マイバッハによれば、これはラグジュアリーを極めたロードスターゆえに、快適性を追求したためだという。
特別にソフトなマイバッハダンパーモードに加え、アクセルペダルの特性の変更、9速オートマチックトランスミッションのソフトウェアのチューニング、断熱性の向上、エグゾーストシステムの静粛性の向上などが行われている。シュヴァーベンでは、断熱材と豪華さを増したにもかかわらず、「マイバッハSL」の車重は80kgしか増加しないと約束している。
スタイリング:レザーの多用と一風変わった決断
他の高級車メーカーとは対照的に、マイバッハは最大限の個性化に重点を置いていない: 赤のバリエーションは「レッドアンビアンス」と呼ばれ、「ガーネットレッドメタリック」と「オブシディアンブラックメタリック」で構成される。「ホワイトアンビアンス」では、赤に代わって「オパライトホワイトマグノ」が採用される。インテリアは当初ホワイトのみ。
「メルセデス SL」のようなリヤシートはなく、代わりに上質なレザーパネルが採用された。また、瀟洒なマイバッハのフロアマットや、「メルセデス・マイバッハ Sクラス」のバンスを強く彷彿とさせるステアリングホイールも採用されている。