広島市の大規模陥没 現場の雨水管工事「旧福島川」とルート重なる 松井市長「早急に原因究明を」
中国放送
広島市で大規模な陥没が起きた雨水管の工事のルートは、戦後に埋め立てられた「旧福島川」のルートと重なっています。今回の陥没と関係はあるのでしょうか。 下水道工事は西区福島町から横川までの3.5キロにわたる区間で計画されていて、陥没が起きたのは、掘削工事を開始してわずか250メートル進んだ地点でした。 工事は、広島市中心部の浸水被害を防ぐためのもので、地下30メートルのところに大型の掘削機を使ってトンネルを掘り、雨水を流す、直径5メートルの「雨水管」を設置します。 この下水道のルートが旧福島川と重なっていることは、視察に訪れた松井市長も指摘していました。 広島市 松井一実 市長 「広島の街の生い立ち、もともと川があったところを埋め立てて、その上に家が建ったわけですから、数多の可能性があるのではないかと素人判断ですが、思いました。そういったことも含めて早急に原因究明に当たらないといけない」 旧福島川は、1954年から始まった埋め立て工事で姿を消し、代わりに太田川放水路が整備されました。 広島市によりますと▽広島はもともと「デルタ地帯」で地下水が多い特徴はあるが、▽今回の工事は地下30メートルと深く、川だったことは影響しない。▽2014年にボーリング調査を行い、土壌の性質のほか、地下水の流れや量なども調べた上で安全なルートや掘削機を決定したとしています。
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