早稲田大・徳田幹太「優勝できたのが一番の恩返し」家族の前で小2以来のシングルスV<卓球・全日学2024男子単>
<第90回全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部) 日程:10月28~31日 場所:所沢市民体育館(埼玉県)> 31日、第90回全日本大学総合卓球選手権大会個人の部(通称:全日学)の大会最終日には男子シングルスの全日程が終了し、徳田幹太(早稲田大学)が優勝を飾った。 シングルスのタイトルは小学2年生の全日本選手権バンビの部以来という徳田は、この日戦った4試合すべてがフルゲーム、そのうち3試合がフルゲームデュースと大接戦をくぐり抜けての戴冠となった。
徳田幹太(早稲田大学)大会最終日の成績
<5回戦> 徳田幹太(早稲田大学) 4-3 鈴木颯(愛知工業大学) 11-6/5-11/10-12/13-11/8-11/11-4/11-9 <準々決勝> 徳田幹太(早稲田大学) 4-3 三浦裕大(筑波大学) 8-11/6-11/9-11/11-7/11-9/11-7/14-12 <準決勝> 徳田幹太(早稲田大学) 4-3 伊藤礼博(日本大学) 6-11/12-10/7-11/11-8/11-8/5-11/13-11 <決勝> 徳田幹太(早稲田大学) 4-3 岡野俊介(朝日大学) 11-4/4-11/13-11/12-14/11-13/11-9/15-13
徳田幹太(早稲田大学)試合後のコメント
<優勝した感想は> 素直に嬉しいです。(今日の)1試合目から全部4-3という試合で計4試合28ゲーム戦い抜いて、この大会で本当に成長したと思います。 <決勝ではどのようなことを考えて試合していたのか> 岡野(俊介)さんには、去年の全日学選抜で3-4で負けていて、自分としてはやりにくい相手ではないと試合前から思っていたのですが、相手はチャンピオンですし去年の全日学選抜でも負けているので自分は向かっていくだけと考えていました。 最後まで両ハンドで振り抜くことができてよかったです。 <最終ゲームは8-10から追いついてデュースまでもつれたが> もう最後は技術どうこうではなくて、気持ちの問題だと思っていました。 この夏、自分を強化してきて、これまでやってきたことを発揮するだけだと思ってやっていました。 <この夏に行ったこととは?> 濵田(一輝)さんがパリ五輪に練習相手で行っていて不在だった時期に、関東の色々な実業団に練習へ行かせてもらって、アドバイスをもらいながら自分を強化してきました。 パワーや技術が上がったのはもちろんですし、関東学生リーグでもたくさん試合をして、一段階成長できて自信を持って大会に臨めたと思います。 <去年の全日学(男子ダブルス)に続く日本一だが> 去年もダブルスで優勝できて嬉しかったんですが、来年こそはシングルスも優勝しようと去年終わってすぐに思っていました。ダブルスは負けてしまったのですが、シングルス優勝が達成できてよかったです。 <5回戦は同学年の鈴木(颯)選手との試合だったが> 高3の世界ユース選考会以来の対戦でしたが、今まで何回試合してもほぼ勝った覚えがなくて、挑戦者の気持ちでいろいろチャレンジして試合できたのでよかったです。 <準々決勝の三浦(裕大)選手との試合は0-3まで追い詰められたが> 鈴木選手との激戦の後で力が抜けて、気持ちの切り替えができていませんでした。 0-3スタートになってしまいましたが、そこからはもうやるだけだと振り切って声を出して試合ができたのでよかったです。 <リーグ戦では敗れていた準決勝の伊藤(礼博)選手との試合について> 絶対にラリー戦になるタイプの選手なので、ラリーで粘って粘って取るのと、自分から攻めて3・5球目で決めるというメリハリをつけて試合ができました。 リーグ戦とは全然違う試合ができたと思います。 <客席ではお母さんも見守っていた前での優勝だが> 母はいつも試合に応援に来てくれていて、優勝できたのが一番の恩返しだなと。 姉(徳田明梨・関西大)も大阪から駆けつけてくれて、優勝を見せることができてよかったです。 <今後の目標は> 全日学優勝っていう目標だけで目の前のことに集中していたので、あまり先のことはまだ考えられていないのですが、今後も一大会ずつ優勝を目指したいです。
ラリーズ編集部