「よその子はすんなり学校に通っていて羨ましい…」長期休み明けの子どもの「行き渋り」親がとるべき対応とは
こんにちは、『主婦業9割削減宣言』唐仁原けいこです。 子どもたちの長い夏休みがやっと終わったと胸を撫で下ろす時期ですが、年間でも特に長い夏休み明けは子どもが学校や幼稚園へ行き渋りしやすい時期でもあります。 【前回の記事はこちら】「学校に通わせることがそんなに重要?」娘の不登校に悩み、教育移住を考え始めた結果… やっとやっと、一進一退を繰り返しながら毎日のルーティーンが確立されてきた頃に訪れる長期休み。 長期休みはその間の子どもの過ごし方対策も必要ですが、それが明けた時に向けた心構えも大切だと思うので、私の経験を含めて今日はそんなことを。
試してみた予防&対処法
長女の小学校への行き渋り、不登校については以前詳しく書いたのですが、そのために色々と調べたり聞いたことのなかで、特に長期休み開け対策として試してみたことがあります。 行き渋りの原因予想(1) 身体や気持ちがお休みモードになっていて、新学期の生活についていけない? ↓ 対策(1) 数日前から新学期のペースづくり 大人以上に子どもの40日間って長いと思います。そして、どんなに気をつけていたって、学校がある毎日と同じようには過ごせませんよね。そこで、1日の過ごし方を2学期が始まる1週間ぐらい前から少しずつリセットしていくようにしました。朝起きる時間帯を調節するだけでなくて、起きたら朝ご飯を食べて、用意をして出かける。勉強をして帰ってきたら、翌日のためにダラダラせずに寝る。そんなルーティンを週5日間続けることです。 そもそも我が家の長女は、平日休日関わらず小学1年生の頃は21時前に必ず就寝していました。だから睡眠時間が足りないことはないと思うのに、朝なかなか起きてこないので、まずは決まった時間に起こすことから始めました。 また、新学期が始まったら最初の週末はなるべくゆっくり過ごすことを心がけました。 行き渋りの原因予想(2) 学校より楽しいこと、場所を知ってしまった? ↓ 対策(2) 学校から帰ってきた後の楽しみな約束をする 「休みの期間が楽しすぎるんだと思う。夏休み後半はもっとつまらなく過ごしたら?」というアドバイスをもらったこともありました。しかし私たちは、学校にすんなり行かせるために家での過ごし方をわざわざつまらなくすることには疑問を感じてしまいました。夏休みは、沢山の経験をして楽しんで欲しい。 そこでポジティブな解決法として、「学校から帰ってきた後に一緒に〇〇しよう」と約束して、その結果なんとか登校して行ったということがありました。ただ、そうやって約束したなら親として必ずその約束を守らないといけないですよね。毎日そんな約束を続けるわけにもいかず、根本的な解決法にはなりませんでした。 ただ、充分に睡眠はとれているはずなのに朝なかなか起きてこない娘ですが、遠足など楽しみな行事がある日は飛び起きるので、やっぱり楽しみなことがあることは重要なのだろうなと思います。だから、学校自体が毎日楽しいところになるのが一番ですよね。 そして結局、我が家が行き着いた行き渋りへの対策は【休み明けに親が勝手に期待をしない】ことでした。 私たち親は、子どもとべったり過ごせる夏休みの時間の貴重さは分かりつつも、やっぱり休み明けに向けて「やっと終わるー! やっと仕事ができるーーー!」という気持ちでいますよね。そんな時に子どもが学校へ行き渋りをしたら、「やっと終わると思っていたのにー! 休み以上に大変じゃん!!」と思ってしまって当然です。 そして、そんな気持ちが隠しきれず、子どもについ余計な一言を言ったり態度をとってしまうかもしれません。正直私はそれをよくやってしまっていたんですが、もちろん子どもの気分だって落ちるだけ。行き渋りが解決することはありません。 そうして何度も休み明けに振り出しに戻る生活を繰り返していくうちに、次第に休み明けはそんなもんと思っておくこと、行き渋りを見積もっておくと平穏に過ごせることに気がつきました。そして親がイライラしない方が長女もすんなりと登校できる日が増えていくことに気が付きました。 長かったり、楽しかった夏休みの後に学校に行きたくないという気持ちになること自体は、大人だって「あ~日常に戻りたくない」とか「あ~仕事に行きたくない」と休暇の最終日に同じようなことを言っていますよね。(笑) だから、そう思うこと自体は不思議でもなんでもない。ただ自分の子どもは、そんな気持ちから日常に戻るのに身体と気持ちが追いつくまでちょっと人より時間がかかる。そういう風に考えておくと、少しは親も気が楽になると思います。
【Profile】唐仁原けいこ
3人の子育て中。株式会社ライフキャリアcircle代表。女性が主体的に生きるを考えるオンラインコミュニティを運営。他、執筆やセミナー企画など活動は多岐に渡る。 2020年6月に「主婦業9割削減を目指す」と宣言して書きはじめたブログが話題になり書籍化。各種メディアから取材を受ける。 「こうあるべき」から解放されると評判の主婦業9割削減エッセンスを伝授した人は述べ1万人以上。 ジェンダーの平等、女性活躍推進、少子化 今の日本が抱える課題に一石を投じる発信だという声をいただく。