幕下転落の朝乃山、まだ痛み…「3月場所が順当だと思う」再起は来年春場所か
負傷のため3場所連続で休場し、東幕下筆頭に転落した元大関の朝乃山(30)が31日、来年3月の春場所での再起を描いていることを明かした。この日は稽古場を離れ、福岡市内でリハビリなどを行った。 5月の夏場所を全休した朝乃山は、7月の名古屋場所中に左膝靱帯(じんたい)を断裂。同月末に手術を受けた。四股、すり足など基礎運動を再開したのは10月になってから。「まだ痛みを感じるときがある。(復帰は)3月場所が順当だと思う」。九州場所に帯同し、週3日程度はリハビリ、下半身強化のトレーニングに充てるという。 来年1月の初場所まで全休すれば春場所は三段目への転落が確実。大関時代、不祥事で6場所出場停止処分を受けた際も三段目で復帰している。 昨年11月2日。先代師匠の前高砂親方(元大関朝潮、長岡末弘さん)が急逝(享年67)した。本場所に出られない状態で命日を迎え「『前へ出ろ』としか指導されなかった。復帰して教えを守りたい」。戦後、幕内経験者が三段目以下に2度降下後、再入幕した例はない。(奥村展也)