来日中マジョルカの主力が日本に驚き「すべてが綺麗で…」「みんながリスペクトしてくれる」
今季に元日本代表監督ハビエル・アギーレ監督の下で4年連続の残留を果たし、コパ・デル・レイでは惜しくも準優勝となったマジョルカ。スポンサー活動のために日本を訪れているマジョルカの主力選手2名、FWアブドン・プラッツとDFライージョが10日に『GOAL』の取材に応えた。 【一覧】“日本”の虜になったスター選手たち「息子はぜひ日本代表に…」と語ったのは? 今季のラ・リーガで6得点を決め、15位フィニッシュでの残留に貢献したアブドンは「最終的には残留できたけど、少し苦しみすぎた。カップ戦に関しては良い戦いをできたと思うが、ファンも欲していたカップを獲得できなかったから残念」と苦しいシーズンを振り返った。 DFの主軸として活躍したライージョも「マジョルカは選手層が厚いわけじゃないから、2つの大会を両立するのは大変だった。皆、カップ戦をすごい欲しがって、そこに集中したために、第一目的のラ・リーガで残留することから少し気をそらしてしまった」と反省。今季限りでチームを退団するアギーレ監督については「国内外もすごい経験豊富な監督。彼のもとで3シーズン残留できて、なおかつあのカップ戦の決勝だった。経験とポテンシャルはすごく感じた」と感銘を受けていた。 今回の来日はマジョルカと胸スポンサーである株式会社タイカとの活動のため。ライージョは「これもタケ(久保建英)が、アジアの扉を開けてくれたおかげ」とかつて所属した久保に感謝の意を見せた。 その久保についてアブドンは「とってもいい人間で、いつも勉強熱心で、本当にうまくなりたいということがすごく伝わってきた。マジョルカにいたときはまだ若くて成長中だった。マジョルカでは愛されてる選手だし、レアル・ソシエダでは決定力があって、本当に差を生み出せる選手で、これからもすごく楽しみ。僕たちと対戦した時には点を決めたときに謝っていた(セレブレーションを控える配慮をしてリスペクトを示した)。さすが日本人だな、と思いました」 「タケはスペイン人よりも、スペイン語が上手?」との質問には、「それは本当だよ(笑)」と笑いながら話してくれた。「社交的で明るいですね。バルセロナとかレアル・マドリー、ヘタフェ、マジョルカ、レアル・ソシエダ…いろいろなところで経験してスペイン人っぽくなったのかな」と答えた。 また、初来日のライージョは日本の印象について、「すごい全部が整理されている。みんなのリスペクトも感じる。ラテン系の文化に比べたら大きなギャップは感じている」と良い驚きがあり、気に入った様子を示した。 一方、今回の来日オファーを「即座に」受け入れたアブドンは来日は2回目とのこと。「去年は15日間個人旅行で日本に来ることができた。そのときは食文化、そしてすべて綺麗に掃除がされている部分をすごく気に入った。この1週間は日本をしっかり楽しみたい」と満足。なお、趣味では陶芸をすることで知られているアブドンだが、今回の滞在中に日本の陶芸に行く機会は「誰か誘ってくれない限り」今のところないようだ。 最後に二人は日本のファンに「遠い日本から我々を応援してくれてありがとう。マジョルカと日本の関係性が長らく続くように願っています。ありがとう」とメッセージを送った。