ブラザー工業、コンピューターミシン「オーパス8」 「未来技術遺産」に登録
ブラザー工業(本社名古屋市)は11日、国内メーカーとして初めてマイコンを搭載した家庭用コンピューターミシン「オーパス8」が、国立科学博物館の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。10日、登録証授与式が開かれた。 未来技術遺産は、科学技術の重要な成果を後世に伝えるなどの目的で2008年度から始まった。24年度は18件が登録され、これまでに合計で381件が登録されている。 オーパス8は、1979年に生産・販売を開始。「模様選択」や「針定位置停止」、「縫い速度」などミシンの主要な五つの機能でマイコン制御を実現した。オーパス8の登場で一般家庭にコンピューターミシンが普及するようになった点を評価され、登録が決まった。 ブラザーは2023年度にも、所有するミシンの図面が未来技術遺産に登録されたが、自社製品の登録は今回が初めて。名古屋市瑞穂区で運営する展示館「ブラザーミュージアム」でも、常設展示している。